活動報告・レポート
2021年7月21日(水)
体験を話す
体験を話す

お世話になっているAさんが「是非、紹介したい人がいます」と話をくれていたので、今日、会うことにしていました。予想していた人物像と違ったので驚いたことがありました。それは金融とIT、農業と漁業などに精通していた人だったことです。ユニークだったことは、完全無農薬でお米を作った経験を持つことです。土作りから始まって収穫までの全工程を無農薬で行ったところ、美味しいお米が出来たのですが単価が高くなり過ぎて売れる商品ではなくなった話です。年月をかけてお米作りをしたのですが価格が高くなり過ぎるので「売れない」という結論に至り、取り組みを止めたことです。やってみて分かることがありますし、完全無農薬のお米は出来ないことを納得したのです。自分でやってみて「分かる」ことに価値があります。近年はインターネット情報やSNSなど、自分が体験していないことや疑似体験したような気になって発信していることを見受けます。こうして得た知識は本物ではありませんから現代社会では通用しません。インターネットで得た知識や情報は、多くの人が容易に得られるからです。自分の体験は他にありませんから話す価値があるのです。

デジタルは仕事の精度を高め仕事の速度を速めてくれますが、肝心なところはアナログも必要だと思います。人と人との付き合いや信頼、そして本音で語ることによる前進と後退、そして直接会って肌で感じることなど、物事を決定するに当たって大事な要素になるのです。

そしてこの方と話していると更にマルチ人間であることが分かり、しかも先進的な技術を有した取り組みをしている方だと分かりました。

そして「今日、片桐さんに会うことをとても楽しみにしていました。事前にAさんからポスターをもらっていたので、名前が僕と同じ『あきひろ』だったことも理由です。同じ名前の人に会うのは初めてだったので楽しみにしていました」ということです。
「同じ名前は親近感がありますし、話を聞いて和歌山県で生かせる取り組みがたくさんあることが分かりました。農業の後継者不足や付加価値を持たせた農業などは、今と将来に向けて生かせるものです。例えば乳酸菌を活用した農業を模索していますが、実証に取り組んでくれる若い人が必要なのです。大学の研究室で成果を上げているので、後はこれを実地で使ってくれる人が必要なのです。他の地域では人がいるのですが、和歌山県でやっている人は稀な状況になっています。

また金融の話も正直な内容の話が聞けました。儲けることがあれば、それと同じだけ負けることもあること。儲ける人がいれば、それと同じだけ負ける人がいること。当たり前のことですが、それを言わずに勝ち続けることを誇る人がいます。負けを如何にして抑えるかの観点からの金融の説明は明快です」と伝えました。

そして重要なことは「誰からの紹介か」ということです。「誰から紹介されるか」がとても重要だと分かっています。信頼できる人からの紹介であれば、調べなくても信頼できる人の状態からスタートします。これ以降の展開や速度が速まります。しかし信頼性に欠ける人からの紹介であれば、その後の展開につながらないことがあります。信頼性はスタート地点から大きな差となる要素です。三人で良い時間を過ごすことができました。

企業誘致会議

企業誘致に関する会議を行いました。簡単なことではないので時間と資料作成、進めるために必要な検討を重ねて取り組んでいます。協議は競技と違って一気に進む感覚を感じにくいものです。むしろ停滞している、進んでいないと思うことばかりで、忍耐力と共にスピード感、交渉力と資料作成能力、人脈と小さな積み重ねなどが必要です。前進させることは簡単なことではありませんが、毎日、前進させている感覚を持って活動をしています。

その他
  • 「仕事の役に立つと思うし何かのヒントになれば良いと思うので」と言ってプロゴルファーの服部道子さんの著書「好転力」をいただきました。プロと名の付く人の教えから学ぶことは多いので、早速、読み始めています。
  • サービス業の方に対して、売り上げが落ちた事業所の皆さんに対する県の支援制度に関して説明を行いました。