活動報告・レポート
2021年7月16日(金)
誘致の会議
誘致の会議

出張明けの一日は朝から慌ただしい日となりました。企業誘致に関する会議では、わが国が目指している企業誘致戦略を確認することから始めました。国家的な話になるので大袈裟なことは難しいことですが、例えば半導体やデータセンター、水素エネルギーや電気自動車などの新技術を生かした企業の誘致が新時代に目指すべき目標です。和歌山県が国家戦略の一端を担うことを目指すと聞いた人は本気にしないでしょうが、今がスタートラインですから名乗りを上げることは自由です。むしろ地形や地価と必要な面積、インフラ整備や電力と水など企業が求める条件をチェックしていくと和歌山県が新時代の産業に相応しい県だと思っています。

世界的な企業が求めているのは広大な用地と国際空港、国際港湾、豊富な電力と水、そして治安の良さなどですから、国内の評価と国外の評価に違いがあることを理解しながら進めています。

日本の都市で名前が通っているのは東京と大阪、そして京都が代表的なもので、和歌山県を含む他の都市の知名度に大差は無いと思います。むしろ「和歌山県は関西空港に近い県であり、和歌山市は県庁所在地で最も近い市です」「南紀白浜空港は国際線ターミナルを有する和歌山県営の空港です」「和歌山県には韓国からの船舶が行き来している下津港湾があります」などの説明ができるので立地的な優位性があるのです。

外国からは最初は「和歌山県は知らないです。どこにありますか」と聞かれることが多いのですが、この導入部分の会話は「他の県でも同じ」だと思います。そこから地理的に、国際空港からの利便性などの説明を展開できるのが和歌山県なので、説明を聞いた後は「利便性が高い和歌山県です」と言われることになります。Made in Japanは東京でも和歌山県でも同じブランドですから、世界的企業からすると全く関係はありません。
Made in USAの製品で「どこの州で製造された製品だろう」と気にする日本人はいないと思います。一部例外として中国製品などの場合は生産地を気にすることがありますが、日本製で製造された県を気にする外国人はいないのです。

台湾企業がアメリカでの半導体製造拠点をアリゾナ州に設けることで「気に入らない」「何でそんな州で製造するのか」「それではUSA製品ではない」と言う人はいないでしょう。それと同じで和歌山県が不利な条件は全くありません。地理的条件などに自信を持って新産業の誘致活動を行っているところです。

ここでの問題は英語や中国語などのビジネス文書の翻訳力や読解力、書類作りなどが必要だと言うことです。翻訳に時間がかかると迅速さに欠けるのでスピード感に欠けることが欠点となりますが、慣れや不慣れの違いはあるとしてもそれは他の県でも同じ条件ですから、決定的なことにはならないと思います。とは言いながらも、スピード感の違いに戸惑う場面が多々あるのは事実です。

カーボンニュートラルを目指すことや世界的企業が世界の国でビジネスを展開する時代ですから、この転換期を迎えている2020年代以降は和歌山県の時代にしたいと思います。

社会のしくみが変わると、これまでのアドバンテージはなくなりますから、後は新時代での地理的条件と熱意と行動力の勝負となります。新時代の入り口に立っている今、和歌山県は頑張っています。

地区大会

某組織の地区大会の案内をいただき出席しました。年度計画を審議して決定する最も大事な大会なので、気持ちを込めて挨拶をさせていただきました。

そこで私達と和歌山県政との関わりを重点に説明を行いました。県政の動向は仕事や生活に関係していることを理解してもらいたく話しました。カーボンニュートラルの世界は和歌山県と私達の生活に影響を与えるものか。ハイテクやAI、再生可能エネルギーの発電と活用が求められる産業構造の転換期において、和歌山県が目指すべきことの解説も行いました。和歌山県は可能性に満ちた県であり、この環境を基にして経済振興と雇用の確保を図ることを伝えました。将来のありたい姿を共有することで目標が明確になります。