活動報告・レポート
2021年7月14日(水)
偉人に触れる
環境変化

県議会で聞いた話です。今年は「山に入ると蛇やマムシが大量に発生しているので気をつける必要がある」ということです。林業従事者の方々は地面に注意をしながら仕事をしているとのことです。蛇が増えている理由は「イノシシが捕獲されているので減っていることが原因だ」というのです。自然界の法則は見事だと言う他ありません。
イノシシが人間界に害を与えているので捕獲しているのですが、天敵が減ったため蛇が増えているのです。イノシシは蛇を食べるので蛇にとっては天敵なのです。天敵がいなくなったので蛇は繁殖して、林業従事者にとっては危険な作業環境になっているというわけです。人間に害を与える動物を捕獲することで生態が変化しているのです。

イノシシの捕獲が継続して行われると蛇が増えていく。そうなれば蛇が問題になっていくかもしれません。自然界はうまくできているもので、人が入ることによって乱れていく。そうすると人に違った影響が出てくることになる。自然を相手にすることは極力さけるべきだと思います。

自然界が崩れると人が暮らす環境にも影響が出てくることになるからです。議会中のこぼれ話ですが、小さな環境変化に気づくことができました。

偉人に触れる

県議会一般質問で取り上げたことで、故郷の偉人である小山肆成や陸奥宗光伯のことについての話に触れることが多くなっています。テレビ放送を観ていた方や故郷の偉人の話を聞いた皆さんからの意見です。故郷の偉人に興味を持ってくれることは、今後、浸透していくための一歩となります。

そして偉人の話を聞いてもらうだけではなくて見てもらうことも大事なことだと思います。丁度いま、和歌山市立博物館で「陸奥宗光と和歌山」、市民図書館で故郷の偉人の図書コーナーを開設してくれているので「是非、訪れてください」と伝えています。小さな展示かもしれませんが、資料や図書があることが凄いことだと思うのです。話を聞いた人が展示物を見に行く行動を起こしてくれたら、更に関心を持ってくれると思います。

故郷の偉人に触れる機会、現物があることの凄さを感じています。常設展にしてくれると、継続的な効果が期待できるのですが・・。故郷教育を大事にしている県や市では故郷の偉人館があります。ここでは偉人の生涯を知ることが出来ますし、説明してもらえるので学ぶこともできます。坂本龍馬や野口英世の記念館は印象が強いのですが、これほど立派なものでなくても偉人を顕彰する記念館が欲しいと思います。故郷以外の県や市が顕彰館を設置してくれることはないので、地元で偉人の功績を称えたいと思います。

他府県の方からこれまで和歌山県で知っている人を尋ねたところ、陸奥宗光伯や松下幸之助氏、南方熊楠氏、嶋清一投手などの名前を聞いています。和歌山県内に南方熊楠記念館はありますが、他の偉人の資料の展示や功績を学べる記念館はありません。不平等条約を改正した外務大臣や経営の神様松下幸之助翁、そして伝説の投手嶋清一氏を知ることができる記念館がないことは、残念と言うよりも恥ずかしいことだと思います。
故郷の偉人を大事にすることは故郷を大事にしていることになります。語り継ぐことや故郷教育の機会を持つことなど日常こそが大事です。例えば、故郷の偉人の一人、濱口梧陵氏のことを詳しく知るようになったのは、平成19年に濱口梧陵記念館と津波防災教育センターから構成される「稲むらの火の館」が誕生したことが大きな要因だと考えています。

やはり偉人を顕彰し身近に感じるためには記念館の存在はとても大きいのです。今回の市立博物館と市民図書館の「陸奥宗光先生乃像建立50年」の企画を心から感謝しています。故郷の偉人の功績を教育に活かすこと、そして故郷の偉人の資料の常設展示など、形にすることは和歌山県の将来のために必要だと考えています。