現在の和歌山県の現状を鑑みて、感染症への広報についてのご意見をいただきました。
和歌山県は国が指定している危険区域から除外された安全地域です。しかし100%とは言えませんので「準安全宣言地域」として、知事なり市長なり首長がわかりやすく説明し、安心感を県民、市民に抱かせる必要があります。都心が危険である分、地方が発信するチャンスでもあります。心の危機管理として安心と希望を抱かせる発信を求めます。 また和歌山県のコロナに関する発信は「〜してはいけない」ばかりで心がささくれます。「楽しい食事、楽しい会話、楽しい時間を再開しましょう」と安全宣言してくれたら、県民、市民は精神的に救われると感じます。
という提言です。
指摘のあった和歌山県ホームページを見ると、赤色の文字で「県民の皆様へのお願い」と題して感染症拡大防止のための協力のお願いを掲載しています。これは良いと思いますが、文字が赤色なので非常時の「警告」と同じ感覚を感じます。和歌山県はワクチン接種が進んでいることもあり、一時期の非常事態を抜け出しています。
飲食を伴う懇親会も緩和されているところなので、この注意喚起の文字を赤色から黄色や緑色に変更するなど、状況に応じて色彩を変えることも効果的だと思います。願うことではありませんが、再び感染者が増加するような事態になれば「赤色」の文字に変えるなど時期を見て変えることも検討すべきことだと思います。
他府県では街のシンボル的な建築物への投光の色を赤や黄などの色彩を変化させることで注意喚起をしていたように記憶しています。社会状況、この場合は県の感染症へのお願いの変化に対応して、県からの広報を変化させることが大事なことだと思います。
ある方が久しぶりに母校の小学校を訪ねました。「懐かしいなぁ」と思いながら校舎を抜けて校庭に向かったのです。「おやっ」と違和感があったのは、記憶では校庭の一角に松の木があったのですが、それが「なかった」からです。
その時「確かあの松の木は天皇陛下の『お手植え』だと、当時の小学校の先生から聞いていました。それがないのはどうしたことだろう」と思ったのです。現状を眺めると当時の小学校の校庭はフェンスで区切られていて、隣接している幼稚園の中に組み込まれていることに気づいたのです。
そこで幼稚園に入るとその松の木があったのですが、碑に書かれた字は読めないなど管理されていないことが明らかでした。そこに幼稚園の先生が出て来てくれたので「この松の木のことを知っていますか」と尋ねました。その先生は、何の松の木なのかを知らなかったのです。
植樹された由来が引き継がれていないことや、碑の字が読めないから無理もないことです。
そして後日、その小学校の校長先生からその方の携帯電話に電話がありました。卒業生だと伝えていたこともあり対応してくれたのです。
「先日はお越しいただきありがとうございます。その松の木ですが昭和天皇がお手植えされたものでした。こんな大事な松の木なのに知らずに申し訳ないです。小学校で大事に管理したいと思い教育委員会にも相談しています」という回答でした。実は幼稚園の先生は小学校の教頭先生が園長を兼務していたこともあり、迅速に校長先生に伝わっていたのです。そして校長先生も迅速に回答してくれました。
問題は天皇陛下のお手植えの木が管理されていないことにあります。「管理責任箇所が何処なのか」「果たして県内に陛下がお植えになられた木を管理しているのか」と思うばかりです。
質していきたいと思うのは、今年「紀の国わかやま文化祭2021」が開催されるので、天皇陛下がご来県されるからです。お手植えの木が管理されていないばかりか、どこにあるのか分からないようでは、清い気持ちでお迎えすることになりません。気持ちよくお迎えするためにも、せめて明治天皇以降のご来県の証となるものを大事に維持管理することと、県民に行幸の跡をお知らせすることが求められるのではないでしょうか。
「管理責任箇所がどこにあるのか」から調査したいと考えています。