活動報告・レポート
2021年7月10日(土)
スタート地点を目指す
スタート地点を目指す

企業誘致に関するリモート会議を行いました。継続してリモート会議を行っていますから、随分と距離が近づいてきたように感じています。外国の方と会議や議論、企画を検討することで、仕事の第一歩は「楽しく議論することから始める」ことを学びました。楽しいことを話し合って「それ、進めようか」となったアイデアを検討、調査などを行って企画書を作成していきます。

チームメンバーが「それ、おもしろいね」「やってみようか」となったことを協議して実現に向けてそれぞれが作業をしていくことになります。だから継続することができるのです。

メンバーの外国人から「日本人は上から指示されたことを企画しているので『楽しさ』がないように思います。楽しさを感じない仕事は、良い企画書になりませんし、結果も伴わないですよ」と指摘がありました。

仕事の第一歩は「楽しいことをやる」ことです。それから役割分担ができていき、それぞれの得意分野の仕事を担うことになるのです。

やらされている仕事は自分達が考えた楽しい仕事に劣るのです。

今日のもうひとつの学びです。

不安があればチャンスを逃がしてしまうことです。不安があれば前に進むことへの恐れを感じるのでどうしても躊躇します。不安と恐れ、躊躇することはチャンスの大敵です。チャンスは不安や恐れを乗り越えたところにあります。行動すると常に気持ちの中に芽生え続ける不安と恐れを打ち消すことがチャンスを呼び込むことになります。 不安と恐れを克服したところにチャンスがある。まさに炎のストッパーと呼ばれた津田恒実投手の帽子に書かれていた言葉「弱気は最大の敵」なのです。

プロジェクトを進めていくと、壁にぶち当たることがあります。そんな時は「どうすれば」という不安と「失敗しないかな」という恐れが沸き起こります。そこで諦めて撤退するか、乗り越えるかが分かれ道です。現実になっている多くの事業は不安と恐れを克服した後にチャンスが訪れています。
そして「ここまで来たからにはやり遂げよう」という意気があがってきました。当初、不安視していたメンバーの一人は「最初は疑いもありましたが、企画に関して議論を続けている中で信頼関係ができました。この企画は絶対にやり遂げたいと思います」と話してくれるなど、いよいよメンバーが気持ちを語ってきました。不安と恐れを乗り越えてきたメンバーの団結力で、プロジェクトのスタート地点となる場所を目指しています。

インフラ整備

企業進出や先端技術動向などの議論を重ねている外国の方に、ハイテク企業などの進出にあたって最低限必要な条件を聞き取りました。その結果、必要とするものは、広大な土地と大量の電力、大量の水だということです。電力と水が不足すれば土地があったとしても進出条件に合わないので「進出は無理だ」ということです。
大量の電力と水は工業用地に必須条件で、現地で確認したわけではありませんが、台湾では水不足によって半導体が製造できないことが報道されています。企業が求めるインフラ整備を整えておくことが受け入れ側に必要です。そして現在はGAFAを始めとする世界企業は「RE100」の電力を求めていることです。
自社工場は勿論のこと、取引先にも「RE100」を使用することを求めています。もし日本で「RE100」の工業団地があるとすれば「大きなアドバンテージになります」ということです。ハイテクなどの世界の先端企業は「RE100」のエネルギーを求めています。
わが国ではそれに対応した工業団地がないので世界企業とビジネスをするためには更に条件を整えるハードルがあがっています。受け入れ側として考えておくべき課題です。