活動報告・レポート
2021年7月9日(金)
和歌山県の自慢話
和歌山県の自慢話

Nさんと話している時「和歌山県の人は謙虚です。他の県の人は自慢話をするけれど、和歌山県の人は県外に行くと自慢話をしないのです」という話を聞きました。

更に話を続けていくと「和歌山県の人は謙虚さもありますが、自慢できるものがないからだと思います」との結論になりました。「和歌山県の良さや将来性を語ってくれる人はいないし、議員にもいないですね」ということでした。

そこで和歌山県の将来性の一端を説明したところ「初めて聞きました。私の業界では協会があります。顧問に議員さんがいますが、そんな話は聞いたことがないです」「いつも同じような話ばかりで、県政は進んでいないのではないかと思ったりしていました」「今はコロナとワクチンの話ばかりです。市役所などから聞いているのでもう分かっているのですが」という話を聞かせてくれました。

そして「こんな話を聞くと和歌山県には将来性があることが分かりますね。県の政策をなぞるだけの議員さんよりも、自ら動く議員さんがいて欲しいですね」との感想を伝えてくれました。

和歌山県全体を鳥瞰して将来像を伝えることが大切です。全てが和歌山県ですから部分的な政策を伝えても、県全体の発展の可能性は分かりにくいのです。

例えば「統合型リゾートを誘致します」だけでは和歌山市だけのことになりますから関心度は低くなり、もしかすれば「和歌山市だけのために税金を投入することは賛成できない」ということになりかねません。

また「南紀白浜空港を国際線化します」と政策を語っても「白浜町だけのことではないかな。国際線ができても国際便は飛ぶのかな。果たして和歌山県内に国際線の利用者はいるのかな」という疑問になります。

和歌山県の将来の姿の全体像を語れなければ、単発の政策だけを説明しても理解を得られないし、発展の可能性を感じてくれません。

関西空港に近接していることの優位性、和歌山市の大学誘致を進めていることとハイテク工業団地としての活用。港湾の整備と活用、そして海運業との関係性や陸上養殖の可能性。カーボンニュートラルを見据えての洋上風力発電や太陽熱や水素発電。そして再生可能エネルギーを利用した水素の製造と国内外での販路開拓。南紀白浜空港を国際線化するだけではなくビジネスジェットの導入をすること。そして串本町でのロケット発射場が完成して令和3年に打ち上げを行うことで「宇宙と和歌山県」を語れること。

ただロケット発射だけで終わっていてはいけません。ロケットに搭載する人工衛星の製造企業を引っ張ってこなければ意味が薄れます。宇宙関連産業を誘致することで「宇宙と和歌山県」が完成するのです。観光と産業を創出すること、そして教育に活かす、つまり和歌山県が先行している「宇宙教育」を広めることが和歌山県にとっての宇宙なのです。
これらの取り組んでいる政策と夢を伝えることで将来性と夢を感じてくれるので「和歌山県は将来性に満ちている」となり、県外でも和歌山県の良さを語れるようになるのです。

また「学校教育で故郷の歴史や偉人のことを教えてもらった記憶がない」という意見もありました。ご指摘の通り「故郷の歴史や偉人のことを学んだ記憶がない」ことは多くの人から聞いています。

自県の歴史と文化、そして偉人の功績を学び語れることはとても大事で、歴史と文化、偉人はふるさと自慢につながる要素です。この学びもないことから「和歌山県人は県外に行くと自慢話ができない」ことになっているのです。

謙虚とは日本人の誇るべき文化ですが、ふるさと自慢は語って欲しいものです。語れるための政策の説明と歴史と文化、偉人のことを伝える活動の大切さを改めて感じました。
「私は政策の話を聞かせてもらうことが大好きです。このような和歌山県の全体の発展と将来性を感じる話は初めて聞きました。和歌山県には誇れるものがあることが分かっただけでも自信と誇りになります。また事務所にきてください」という話になりました。

次回の機会を楽しみにしています。

その他
  • 今から25年ぐらい前に一緒に仕事をした仲間との再会を祝して懇親会を行いました。昔に戻ったように楽しい時間を過ごすことが出来ました。このような時間をいただいた仲間に感謝しています。ありがとうございます。
  • 世界の半導体市場の動向に関する情報を聞かせてもらいました。この話を教えてもらったのは半導体に関する動きを伝えていたからです。情報は伝えることで提供してもらえることにつながります。欲することがあれば提供することが先にすべきことです。
  • 飲食店を始めとするサービス業の事業所を訪ねました。和歌山県の支援金制度の説明を行いました。懸命に頑張ってくれている皆さんに敬意を表します。