和歌山県議会では全員協議会が開催されました。議題は「IR事業者優先権者候補から事業計画等」の説明でした。クレアベストグループからは、自己紹介によると梶武司プロジェクトマネジャーと和歌山事務所の責任者である森さんが説明者として県議会に来てくれたものです。
カナダのトロントに本社を置くプライベート・エクイティ・マネジメント会社で、運用資産総額は約2,200億円(2021年7月現在)となっています。和歌山県での投資額は約4,700億円で、集客見込みは1,300万人、雇用は2万人ということです。示されたデータは以上で、それ以上の具体的な事業計画案の説明はありませんでした。
投資金額の調達方法は「他府県と競合しているので控える」こととなり、年間入場見込み客に関しては「和歌山県の持つ素晴らしい資源と事業者の知見で達成する」と説明がありました。この数字は大阪市のユニバーサルスタジオジャパンと同程度なので、和歌山県にとって非常に大きな観光客が見込めることになります。
事業者が和歌山県に魅力を感じたのは「ポテンシャルです」という回答でした。潜在力を持った和歌山県なのでIR事業に相応しい場所」だと評価されているものです。大阪府と和歌山県との比較については「ニューヨークとハワイを比較すると都市の差は歴然としています。しかし観光事業は圧倒的にハワイです。小さなハワイがニューヨークよりもお客さんを引き込む観光資源があるということです。和歌山県も同じポテンシャルを有していると判断しました」という回答がありました。
和歌山県での事業計画は示されなかったのですが、この件に関しては「近いうちに公表します」ということに留まりました。まだ一度も県議会議員が会ったことがないことから県議会への挨拶程度の位置づけだったと思います。
事業計画の底上げに関しては、和歌山事務所を開設して和歌山県と作り上げることにしているようです。国への認可申請は令和4年4月28日が期限となっています。
仕事の信頼性について話し合いました。発注を受けた製品の単価を決めることに関するものです。予算があるので予算内に抑えるために材質を落とすケースがあります。指定された仕様に準じて最低ラインの品質を保ちながら利益を出す方法です。これは間違いではありませんが、ユーザーにとって不具合や不満の声が出てくることになります。
使用するのは専門家ですから、その製品の品質や材質の違いは直ぐに分かります。仕様通りでも「品質が良い」「品質が悪い」ことは分かるのです。「品質が悪い」製品を納品した事業者にその次があるかどうかは分かりません。
それよりも品質と原価を正しく伝えて「この品質で製造するとこの単価になる」ことを説明して、品質が劣る製品との違いを伝えることがすべきことです。それが利用者の仕事をやりやすくすることであり、事業者としての信頼につながります。
この話になったのは同じ価格で納品した製品の品質に差があったことです。A社の品質は悪く、B社の品質は良かったのです。どちらも規格品ですが、素材の主となる原料が含まれる比率に差があったのです。A社は75パーセント、B社は95.5パーセントの比率で主となる原料が使われていました。この差が使い勝手の差となり利用者の評判となっているのです。
またA社の製品の使用期限は1年未満であり、B社の製品は3年以上品質を保てるのです。在庫として保管しておくとA社の製品は1年後には使い物にならなくなっています。対してB社の製品は在庫として保管しておけば3年後も使えるのです。
このような差があるとB社の信頼性が高くなるのは当然のことです。当然B社の利益はA社と比較して薄くなりますが、信頼を得ることになるのです。今後の仕事の取引で優位性を持つことになりますから、損をして得を取ることになります。
シンプルですがビジネスの極意です。この方は「私達のビジネスはシンプルです。それが信頼と長続きする秘訣です」と話してくれました。
- 半導体に関して問い合わせがあり話し合いました。世界で半導体が求められている中、「一体、日本は何をどうしているのか」という問い合わせです。説明させていただきました。
- サービス業への支援金について対象となる方に情報提供と説明をしました。感染症対策の支援金制度なので活用してください。