活動報告・レポート
2021年6月18日(金)
一般質問三日目
一般質問三日目

県議会では一般質問三日目を迎え、また行政改革・長期計画等に関する特別員会が開催されました。本日、同僚議員からは、洋上風力発電や陸上風力発電の現状や紀州材の活用を図ることなどの議論が交わされました。特にプレカットは値上がりと共に品不足で業界は困っています。今、紀州材を市場に出せると商機になるのですが、製材や加工する工程が少ないので、製品化させることから始める必要があります。言うことは簡単ですが提案を実現させることは簡単なことではありません。社会は簡単に実現しているようなことでも、現実化するまで長い時間を要しているのです。議員の提言を県政で実現させることも同じです。

それぞれの議員の視点で県政の課題を調査して県に問題提起と政策として提言する姿勢は素晴らしいと思います。同僚議員の質疑を聞くことは気づきと学びになりますから、一般質問の場は良い機会を与えられていると思います。

県政の歩みは民間と比較してスピード感に欠けるとこともありますが、情報収集、調査と議論を重ねて着々と進めています。結果が表れるまでには時間を要しますが、今の議論が結果を導くために大切だと考えています。

来週は一般質問の四日目、最終日を迎え、その後は常任委員会での議案審議に入ります。定例会は6月25日、金曜日が閉会なので来週も県議会に挑みます。

再生可能エネルギー

わが国ではカーボンニュートラルを推進していることから再生可能エネルギーの導入の検討が行われています。ところが各論に入ると立地の適性や生活環境の安心、地元同意などの諸条件で適地性がないことも多いのです。再生可能エネルギーを導入するために自然環境を破壊することはすべきではないことです。森林などに影響がなく生活環境にも影響を与えない導入を考えることが共生時代の考え方です。今日の県議会で質疑が交わされた洋上風力発電に関しての話し合いを行いました。和歌山県が海域の調査を終えていますが、具体的な計画は進展していないようです。秋田県や千葉県、そして長崎県などでは洋上風力発電は進展しているようですが、和歌山県では特段の動きはありません。

どのようにしてカーボンニュートラルに向けての再生可能エネルギーの導入を図るのかが、これからの県政の課題のひとつです。自然条件で適地性を見出すのか、水素エネルギーを活用するのかなど県として検討が必要だと考えています。国や他の県だけで検討すべき課題ではないからです。和歌山県も地球環境問題を解決するための当事者ですから、実現可能な場所があるのか、ある場合はその進め方や役割を決めることなどが必要だと考えています。

大和街道

昨日の一般質問の「大和街道」を聞いて「大和街道は和歌山街道の一部で、和歌山県内における街道部分を言うと思います」と資料を届けてくれました。和歌山街道に該当する道は、大和街道、奈良街道、伊勢街道、高見越伊勢街道、紀州街道などがあるようです。

興味深いのは国学者の本居宣長が大和街道を三度も歩いて紀州藩に来ていたことです。学問振興に務めた徳川治宝公に招かれて1794年、1799年、そして1800年の三度、和歌山城に来ているようです。最初の御前講義は本居宣長が64歳の時で、三泊四日で松阪から紀州に来ていたので一日10里を歩いていたようです。当時の移動は徒歩だったので、今更ながら街道を移動することが如何に大変なことだったのかが分かります。

今回、一般質問で大和街道を取り上げましたが、このように情報を発信することで新たな情報が入って来るようになります。このように県議会で取り上げることで波及的な効果が期待できます。関心を示してくれている皆さんに感謝しています。ありがとうございます。