昨日に引き続いて小名木善行さんの講演を聞かせてもらいました。テーマは「武士道と日本人的価値」で、これまでと異なる武士道の価値を伝えてくれました。
- 武士道にはリーダーとしての価値が込められているものです。
1.部下への気配り、配慮、思いやりがあること。
2.発する言葉は人よりも重いこと。
3.戦う相手であっても敬うこと。相手の尊厳を守ること。
4.従って責任を取れること。責任は人に問うものではなくて、自らが感じ取るものです。
これまで思っていた武士道とかなり感覚が違っていました。武士道とは「死ぬことと見つけたり」の有名な台詞があります。この意味は「武士達に死を要求しているのではなく、武士として恥をかかずに生き抜くために、死ぬ覚悟が必要」ということです。しかし小名木先生の解説によると、人への思いやり、部下などに伝える言葉、相手を敬うことなどであり、死を覚悟することとはニュアンスが異なります。
ただ武士の家に生まれた覚悟を身に着けておくべきことが示されているので、その覚悟が求められていることを伝えてくれているように思います。
部下への気配りや思いやりは最も必要なことで、無理強いや自分が思うことを強く要求するばかりではリーダーではないということです。
またリーダーの言葉が重いのは責任者であるからです。責任を取る立場にある人の言葉が重いのは当然のことですが、中々責任を取る覚悟のある人は少ないように思います。
相手への尊厳は大事な価値です。戦う相手であっても戦いが終われば尊厳を守ることや勇敢だったことを伝えることがリーダーの役割です。相手を貶めることや悪口を言うことは武士道ではありません。
そして責任の取り方です。責任は世に問う人が多いように思います。責任者が「選挙で信を問う」と言う場面があります。しかし責任は自ら感じ取る物であり、他人や世間に委ねるものではないということです。自ら覚悟を持っているのであれば責任は自ら取るべきで、潔さこそ武士道といえます。
自らに厳しさを求めているのが武士道であり、それがリーダーとしての覚悟だと思います。
神武天皇時代から、日本人の価値は常に正しいことにあります。正しいこととは太陽に背くことのないことであり、太陽こそ生命の源泉であることを日本人の価値としているのです。太古から日本人の価値は常に太陽が先であり、魂が身体に優先しています。それは正しいことが最大の価値であることを意味しています。
私達は日本人が受け継いできた普遍的な価値を学び、教養として身につける必要があります。何故なら日本人だからです。正しいことを主張して行動の規範とする。もし相手がそうでなかっとしても尊重する心、許すという心を持っていることが日本人なのです。
現代は武士道も日本人的価値も失っている人が多くなっています。しかし武士道の精神は古いものではなく、また建国の精神も古いものではありません。建国の精神は2681年前から受け継いできたものであり、もし建国の精神に価値がなかったとすれば消え去っていると思うからです。
僭越ですが、僕からは小名木先生に対して和歌山県の良さについて話をさせていただきました。
その後「わかやま記紀の旅」と「わかやま歴史物語人物編」をお渡ししました。これからの先生の講演会の中で、和歌山県、紀州に触れていただけたら幸いなことです。
昨日、小名木先生から「建国に紀州が強く関わっている。建国の役割を果たした」と聞きました。建国の精神を最も強く受け継いでいるのが和歌山県人だということです。この遺伝子を受け継いでいる私達ですから、困難な時代において全国をリードすべき存在だと思います。
但し、困難な時に必要なものは明るく、朗らかに、そして笑顔です。困難に際して必要なことは精神面では覚悟であり、見えるものとして明るさ、朗らかさ、そして笑顔なのです。
このような「日本人的価値」を学んだ限り、持ち続けたいものです。
リモート会議で企業誘致に関する会議を行いました。コロナ禍にあっても私達は継続した取り組みをしています。将来の和歌山県に必要なものと考えているので、継続して必要な準備を進めているところです。正しいことは受け入れられると信じて協議を進めています。
一般質問に関して議論を重ねています。一般質問日は令和3年6月17日、木曜日であり、 一般質問内容の通告は今日が締め切りだったことから、原稿作成も最終段階に入ってきました。