活動報告・レポート
2021年6月13日(日)
上野精一さん
上野精一さん
上野精一さん

元JAXA役員であった上野精一さんの三回忌法要に参加させていただきました。上野さんは令和元年6月15日にお亡くなりになられていますから、今更ながら年月の過ぎ去る速さに驚きます。日本の宝、故郷の宝を失ったことを今も残念に思っていますが、その意志を引き継ぐことが私たちの使命だと感じています。JAXAにおいて宇宙教育に多大な尽力をいただき和歌山県の今の宇宙教育があると思います。この和歌山県での宇宙教育を緩めることなく推進していくことを上野さんに報告させていただきました。

和歌山県で民間ロケット発射場の建設が進んでいて、令和3年の年末に初号機が打ち上げられる瞬間を見たかっただろうと思うと無念さを感じますが、今も天上界から見守ってくれていると思います。

法要に際してはJAXA役員時代にマスコミなどに提供用の写真飾り、今も主役としての役割を果たしてくれています。身体はここにいなくても住職の言葉を借りると「親しい人が困難に直面しても、天から導いてくれています」ということです。人は姿を消しても、生前懸命に取り組んだことに関わる志は関係した人の心に生き続けています。その人たちが志を引き継いでいるのです。世の中を前進させるのは志ですから、見えなくても優れた意志は世の中に浸透していくと思うのです。浸透させる役割は志を引き継いだ人が担っています。故人との心の会話はその意志を確認することでもあり、改めてですが、世の中を前進させているのは見えないものだと感じています。

住職から「仏様にお備えしているお花が私達の方を向いているのは意味があります。仏様はきれいなお花を自分で見るのではなくて、お祈りする私達の方を向けてお花の正面を見るようにしているのです。「私の前のあなたが幸せになりますように」と願っていることの表れです。ここに仏様の心を感じて欲しいのです」と説法がありました。仏壇やお墓のお花がこちらを向けてお供えしていることに、そんな意味があったのです。

宇宙教育を進めるためにJAXAと和歌山大学、そして和歌山県教育委員会などと連携してくれたことや、筑波宇宙センターでの「スペース・ティーチャーズ」の研修機会を設定してくれたのも上野さんの功績です。和歌山県内では串本町を初めとする市町で、何度も講演をしてくれて宇宙への関心を高めてくれました。

国家への宇宙開発への貢献と共に、故郷にも宇宙教育導入に多大な貢献をしてくれたのです。

JAXA退職後は故郷で「宇宙」を感じさせる取り組みをする覚悟を持ってくれていました。一緒に仕事をする機会を楽しみにしていただけに残念な現実となっていますが、残された私達が「和歌山県と宇宙」をそして「宇宙教育」を全国に発信していきたいと思います。

体がなくても志は生きていますし、その志が世の中を動かす原動力になることを私達は知っています。ですから和歌山県がロケット発射場を持つ県になりますし、宇宙教育の先進県であり続けたいと思います。

上野精一さんが見守っている中、三回忌の法要を終えました。再び命が吹き込まれたように感じています。令和3年11月3日。故郷の偉人を語るシンポジウムで僕が「上野精一さん」のことを話すことにしています。上野精一さんも過去から語り継がれている偉人と同様に、現代の偉人だと確信しているからです。僕が語ることで、その功績と志を伝えたいと考えています。

スポーツ応援会

ぶらくり丁に「スポーツ応援会」事務所が出店してくれました。地元出身の方がぶらくり丁を活性化のためにできることを考えて「和歌山県はスポーツ王国なのでスポーツに関わるものを集めて展示しよう」と行動に移してくれた結果が「スポーツ応援会」です。

事務所を訪ねると、和歌山県出身のプロ野球選手を中心としてサインボールやグローブやバットなどが展示されていました。子ども達にとって夢が身近に実感できるスペースになっています。是非、子ども達に見てもらいたい事務所です。そして少しでも人通りが増え、ぶらくり丁の活性化につながることを期待しています。

スポーツ応援会 スポーツ応援会