厚生労働省のホームページに「コロナワクチンナビ」があり、ここで「住所地外接種届について」のページがあります。この新型コロナワクチンは、原則として住民票所在地の市町村で接種を受けることになっていますが、住民票所在地の市町村と実際に居住する市町村が異なり、実際に居住する市町村において接種を希望する場合は、あらかじめ手続きをしておけば接種することができる便利なしくみがあります。
このページで届出を行い「住所地外接種届出済証」をスクリーンショットか印刷しておき、医療機関や接種会場の受付時に、印刷した「住所地外接種届出済証」またはスクリーンショットの画面を提示すれば接種できるのです。
ただ「住所地外接種届」をするためには厚生労働省に市町村として登録しておく必要があります。該当しない市町村を選択した場合「選択した市町村では、現在、コロナワクチンナビ上で住所地外接種届を受け付けておりません。詳しくは、市町村にお問い合わせ下さい」のメッセージが示されます。
和歌山県内の市で「住所地外接種届」の申請が可能な市は田辺市、橋本市、海南市、新宮市であり、和歌山市は該当していないのです。そこで和歌山市で接種希望の人が厚生労働省の「詳しくは、市町村にお問い合わせ下さい」に従って問い合わせをしたところ、「基礎疾患のある人へ優先接種は市民だけ」とのことでした。担当からの回答の言葉には「接種による感染予防は国策だろう」というニュアンスだったと伝えてくれました。
そこで「コロナワクチンナビ」を改めて読んでみると「当ページで届出を受け付けていない市町村における住所地外接種の届出方法(市町村の窓口での届出、郵送による届出など)については、お住まいの市町村にお問い合わせください」とありました。いずれからの方法によって摂取できるしくみを国が作ってくれているわけです。しかし「市民だけ」の回答があったことで接種できなくて困っている方がいます。
さて新型コロナワクチンの高齢者への接種率が日本一の和歌山県です。知事は「高齢者に限らず希望する県民への接種を早急に終わらせたい」とコメントしていますが、仕事の関係で東京都などに住民票があり、現在、コロナ禍にあって和歌山市などの実家で生活している人がいます。緊急事態宣言の区や市に行って「住民票を移し替えることは怖い」という方々がいますが、「市民だけ」接種の考えで対応するようではワクチン接種を希望する全員に接種できません。
和歌山市では「住所地外接種届」に基づいて接種できない。果たしてどうしたものでしょうか。その実態を調査することにします。
日本の歴史について講義を聞きました。古代から現代まで、歴史のポイントを説明してくれました。「歴史はバーチャルの視点で考えなければいけない」と伝えてくれました。これは、歴史の出来事からその人物が行動を起こした動機を想像することが大事だということです。歴史は暗記ではなく偉人の行動から学ぶこと。それがポイントです。行動の裏には動機があり、志があったはずですから、それを想像することが歴史を学ぶと言うことです。歴史は想像力に影響されるものだとすれば語る人によって解釈の違いがでてきます。受ける側は「その話を聞いてワクワクする」ことを学べばよいのです。
歴史で大事なことはしくみを変えてきたことを学ぶことです。社会が混乱した時は、それまでのしくみを変えることによって対応しています。しくみを変えることと対応することで歴史は継続されてきたのです。歴史で疫病が流行した時は、時の為政者は社会のしくみを変えて対応してきたことが分かります。
狩猟から農業へと転換したことで生活が安定したことや、倭の国から日本へと変わったのも、唐と新羅との戦いに挑んだ本が認められた事件があったからです。明との貿易で貨幣文化が起こり、社会が合理主義へと転換したのも大きな出来事です。
これらの歴史は現代へとつながっているので、歴史から学ぶこと、学んだことを生かすことが、社会のしくみの変化に対応する能力を身につける方法です。アフターコロナがどんな時代になるのかは分かりませんが、社会のしくみが変わること確実です。そこに対応できるよう歴史から学び、今から社会のしくみの変化に備えたいものです。
世界がカーボンニュートラルに向かっている中、わが国も同じ方向を目指すことになっています。従って和歌山県でもカーボンニュートラルを目指すことになります。太陽光、風力、バイオマスなどが候補となりますが、太陽光は設置できる場所が限られていますし、風力も適地は多くありません。バスオマスは長期的な燃料の調達が難しいことや燃料価格が上昇していることから導入は容易ではありません。
そこで有望なものが洋上風力です。海洋に面した和歌山県は導入することが可能な県であり、カーボンニュートラルを目指すことと、自前のエネルギー源を持つことによる生活の安全保障などの観点から検討すべきです。
現在、秋田県や千葉県で洋上風力の導入が計画されていますが、先行したのには理由があることを聞きました。カーボンニュートラルの推進と産業の誘致による経済効果があるので、カーボンニュートラル推進と経済効果を同時に達成できるものです。国策でもあり立地のための条件を整えて、エネルギー産業の導入実現を目指したいところです。