コロナ禍にあって街から賑わいが消えて久しいところです。ぶらくり丁ではさらに賑わいが消えているので商店街では「活気を取り戻したい。再生するための方策が必要」と考えている方々がいます。
再生計画は別途触れたいと思いますが、本日は「ぶらくり丁に賑わいを」と願って開催されたコンサート会場に出向きました。感染症対策のため広報は実施せず、また入場も制限をして、ステージから客席までの距離を確保して開催することになりました。もちろんマスク着用しての入場であることは当然のことです。
出演は4組で「HoneyGOLD」「KAORU」「Nの集落」「空心彩」のグルーブです。
ぶらくり丁商店街は人通りが少なかったのですが、店内は距離を取って配置した席は満員となり、まちに賑わいを取り戻し、コロナ禍にあって元気を持つことを目指したコンサートは成功したといえます。
「HoneyGOLD」は毎月、ぶらくり丁のストリートでミニコンサートを開催してくれているように和歌山県を第二の故郷と想ってくれています。近隣府県に緊急事態宣言が発令されている時期なのでコンサートは中断していますが、感染症対策を講じて開催したこのコンサートに快く出演してくれました。明るく元気に会場と一体感の感じる演奏をしてくれました。
「KAORU」は歌とダンスをミックスさせた斬新なステージを披露してくれました。和歌山市出身ですが大阪市内での活動を中心にしています。
「Nの集落」のコンサートは久しぶりでした。5年間、全国の都市ツアーで巡った経験を引っ提げて、舞台映えする演奏をしてくれました。パワフルな歌い方はそのままで演奏に一段と磨きがかかっていました。
締め括りは「空心彩」でドラムとリードギター、ベースを取り入れたステージを魅せてくれました。MCと演奏の両方で楽しませてくれました。
コロナ禍にあってコンサートは久しぶりのことです。すっかり音楽は映像に慣れていましたが、今日のコンサートは正にライブでした。この街を生かしてくれる、お客さんに元気を与えてくれる。そんなライブ感が伝わってきました。
客席から立ったり叫んだりすることは自粛していたのですが、それでも会場にも満ちた音楽は生きている感覚、つまりライブ感がありました。
コンサートの前に商店街の方々と話していたことです。「ぶらくり丁の人通りは消えています。何とか再生したいと考えているのですが思うように進まないのです。これまでの歴史やそれぞれの考え方、描く将来像の違いなどから再生の構想を協議する必要があります。
今日、片桐さんが来てくれたことで、今もなお、続いている人通りの少なさを感じてくれたと思います。本通りの人の少なさを見ていると何ともいえない寂しさを感じます。これがかつてのぶらくり丁だとは思えないのです」と話をしてくれました。
昔のぶらくり丁は、和歌山市は勿論のこと、周囲の市町からもお客さんを呼び込む力がありました。和歌山市の中心部であり和歌山県を代表する商店街だったのです。ところが現在の寂しさは、往時と比べることもできないほどです。
日曜日の中心地の商店街と呼ぶことさえできない状況がありました。今日のコンサートで集客できたとはいえ、日常的に人が集まって楽しい場所にしなければと思いました。
ぶらくり丁を盛り上げるために出演してくれたグループの皆さん、そして来場してくれた皆さんに感謝しています。今日がぶらくり丁再生の第一歩になることを期待しています。
「善因は善因を招き、悪因は悪因を招く。人は真の行動をすべきである」ことを話してくれました。真は真で返ってきますから人の行為は真であるべきです。そして人に善意を施せば善意が返ってきます。悪意で接すれば悪意が返ってきます。これは人が作ったものではなく自然界の法則なので絶対の真理です。
この話を電話で伝えたくれた直後、ぶらくり丁に到着したところ電話をしてくれたHさんと会いました。ご縁とはこのようなものです。タイミングというご縁が人との出会いを招いてくれるものです。そこでより深く話を聞かせてもらいました。