活動報告・レポート
2021年5月5日(祝・水)
問題を考える
問題を考える

ある問題を考える時に大事な視点があることを学びました。それは世界の動向を調べることと歴史から学ぶことです。日本で起きている事案は、世界で既に発生していることがあるので、そこからヒントを得られると言うことです。もし世界中に同様の事例がなければ「日本固有の問題でそれは疑うべきだ、その体制やしくみがおかしいのか、誰かが誘導しているかなどの問題が考えられる」ことになります。

公文書改ざんや役所での接待疑惑などは、世界がどのように対応しているのか調べてみると、日本は如何におかしなことをしているのか分かります。

また歴史に学ぶ視点が大事です。歴史は人が生きた物語ですから、危機に遭遇した時にどのように行動したのか、どう対処したのかなどヒントが満載です。また近代になると文献が残されているので、その事件に対応するための考え方、考え方の経緯、具体的な対策と結果が残っているので、現在発生している問題を解決するための参考になります。

歴史、偉人達が導いた理論や論文などは現代社会のベースになっていますから、同様の問題が発生した時にはそれらを調べることや事例適用することが大事です。全く新しい問題が度々起きることはありませんから、先人たちが残した書物や理論などを参考にすべきです。これまで生きた人達が残してくれたものは後の時代に役立たないものではなく、また決して無駄なものでもないのです。先人たちの知恵を学ぶことは、現代を生きる私達の進む道筋を照らしてくれるものになります。

新疆ウイグル自治区の問題

新疆ウイグル自治区で起きたことに関する「とあるウイグル人女性の証言」です。現在アメリカで暮らしている女性がウイグルで体験したことの証言を基にして書かれた冊子を提供していただき読みました。

すでに大阪府の公立高校にはこの冊子が配布され、学習に活用されていると聞いています。この冊子を高校生の学習に活用して欲しいと考えて取り組みを行っている会があり、いただいたものです。「まだ和歌山県内の公立高校には配布されていないので、是非、学習に活用して欲しい」ということです。

新疆ウイグル自治区で何が起きているのかは現地に行ったことがなく、これまで詳しい解説を聞いたことがないので現状を把握出来ていませんから、まだ僕の知識的には報道で得られる情報レベルです。これを機会に現状を知るための情報を得ることと知識のある人から学びたいと考えています。

この冊子の作者は被害を受けた女性の証言を基にして出版していることから、現実の世界で起きていることが書かれていると思います。日本に関係ないから」ではダメなのは、「多くの日本人は外国で起きている問題を知らないこと」を知らないからです。外国で何が起きているのかに関心を持つこと、知ることは世界の中の日本を理解するためにはとても大切なことです。

現在、企業や情報、そして金融などがグローバル化されたことによって、世界で発生する問題も共有する社会になっているからです。

例えば事実は分かりにくいものがありますが、カーボンニュートラルの問題は日本は例外ではいられません。企業はそれに対応しないことには世界の市場から締め出されるような動きさえあります。また企業の製品がウイグルに関係していることで、この問題に間接的に関与していると見做される事例もあるようです。世界には日本だけが例外では済まされない問題がありますから、きっかけをいただいたことで学びたいと思います。

和歌山県内でも関心を持ってもらえるように、先進地の事例を基にして、この「冊子」の活用を考えていきます。