若い二人の披露宴に招待していただき、心からのお祝いの言葉を伝えさせていただきました。
本来であれば令和2年5月に披露宴を行う予定でしたが、コロナ禍のため全国で緊急事態宣言が出されたため一年間の延期となっていました。今年、ようやく実施できたことを喜びたいと思います。コロナ禍での披露宴は初めてでしたが、ホテルは感染症対策を万全に行い、カラオケや出し物は控えて映像を中心に進行していきました。コロナ禍の披露宴をどうするか二人とホテルが考えて今日の日を迎えたことが分かるものでした。
旧知の元ホテルの担当で、現在は退職されている方とロビーで会いましたが「今日で三日連続見守りに出ています。一年延期となってお二人、ご親族とも大変でしたが、ここまで来たことを嬉しく思っています。できる限りのお手伝いをしてきましたが、当日も気になったので会場にきました」と笑顔で話してくれました。
とても真面目で責任感が強い方なので「コロナ禍において予防対策を行って、進行もきっちりと仕上がった披露宴になる」と思いました。
開宴に先立って主賓客として指名をいただいたので、挨拶をさせていただきました。
YOUTAさん、HONOKAさんご結婚、おめでとうございます。そしてご親族の皆さんにもお祝い申し上げます。本来であれば昨年5月にこの披露宴を行う予定でしたが、コロナ禍のため延期となりました。この1年は長かったと思いますが、逆に一年越しのこのお祝いの日を忘れることはないと思います。
僕から二人に何のプレゼントができるかと考えました。プレゼントについて、少しお話させていただきます。
現在の私達がこの時代に暮らせているのは、先人の皆さんが豊かで幸せな暮らしが出来る和歌山県を築こうと取り組んできたからです。今の時代はわが故郷の先輩が長い年月をかけて創り上げてくれたものが実現した姿です。この意志を受け継いで私もいただいた立場として、将来の和歌山県が今よりも豊かになることを目指した取り組みを行っています。
そこで和歌山県の明るい話題を紹介します。今から9年前「宇宙が和歌山県にやってくる」イベントを開催しました。多くの人は何のことだか分らなかったと思いますし、宇宙が和歌山県にやってくることを信じる人はいませんでした。しかし9年後の令和3年、今年末に和歌山県串本町からロケットが打ち上げられることになります。思っていたことが現実のものになるには長い時間がかかります。和歌山県でロケットが打ち上げられるなんて誰も想像していなかったと思いますが、現実のものになったのです。日本でロケットを打ち上げられることができるのは和歌山県と鹿児島県だけではないでしょうか。
もうひとつ、和歌山県は空港を持っています。南紀白浜空港ですが今年秋には国際線ターミナルが完成します。コロナ禍のため定期便の就航は先になりますが、和歌山県から国際線が飛ぶことになりアジアの窓口になります。来年、令和4年にはビジネスジェット駐機場が完成しますから、和歌山県からビジネスジェットが発着することになるのです。新婦はくまのプーさんが好きなので全国を巡って会いに行きたいと聞いていますが、アジアにまで領域を広げてもらってビジネスジェットで会いに行って欲しいと思います。これができる環境を創り上げることがプレゼントだと思います。
そして新郎新婦には、これから創り上げる和歌山県を受け継いでもらって更に発展させて欲しいと思います。発展させるとは大きなことをするという意味ではありません。豊かな生活で幸せを感じてもらうこと。やりがいを持って仕事をしてくれること。日常の生活で幸せを感じてもらえる和歌山県を守って欲しいのです。今の時代は私達が築きますが、その次の時代は新郎新婦、そして会場にいる若い皆さんが担ってくれることを期待しています。
お二人には幸せで当たり前のことが当たり前にできる家庭を築いてください。特別なことではなく、凡事徹底を積み重ねることが将来の幸せを築くことになります。お二人の、そしてご親族の、会場にいる皆さんのご健勝をお祈りしてお祝いの挨拶といたします。ご結婚、おめでとうございます。