「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」定例会に参加しました。今回の議題はたくさんあり一つずつ議論を交わし結論を出していきました。
1.小野田寛郎翁の竈山神社への植樹15周年記念行事について
令和3年5月16日に開催する計画です。これは15年前に小野田寛郎さんが植樹をしてくれた木が育っていることをお祝いすると共に、わが国の歴史にとって、また和歌山県の歴史にとって大事なことなので記念式典を開催することを計画したものです。
何度も記しているので詳しくは記載しませんが、わが国の歴史に書き込める記念事業になると考えて本会として取り組んでいます。神武天皇と名草戸畔との戦から2680年が経過して歴史において植樹した時に名草戸畔の子孫が「許す」と言って植樹をしたこと。そこから15年が経過して木が成長したことによって今ここに「和解する」ことになったと意味づけています。和歌山がわが国の歴史に書き込める事業を行うことを誇りに感じてのことです。
そして15周年記念として記念石碑建立することにしています。寄贈してくれる石材店は「このような歴史的な事業に参加できることを有り難いことだと感謝しています」と伝えてくれています。ありがたい気持ちに感謝しています。
また記念石碑の建立を承諾してくれた竈山神社からも言葉をいただいていますので、個人的な解釈を交えて趣旨を記します。
石碑を建立するということは相当な覚悟を持つと言うことです。石碑は歴史の中で耐えていくものです。江戸時代など過去の石碑がここにはありますが、この石碑も後世にまで残るものです。
今の時代を生きている一人ひとりの力があって、この石碑を建立することになったと思います。
歴史の中で「平成から令和の時代にこういう思いを持った人達がいた」という証明になるものです。私達が生きたことは歴史の中で埋もれてしまいますが、歴史の中で思いを持って生きた人がいたことを石碑は残してくれることになります。
ですから覚悟を持つとは美しく生きることに他なりません。歴史で耐えられる美しい生き方をすることが石碑に名前を刻むということです。
歴史に残るものに名前を記すことは、美しく生きる覚悟を持つことです。覚悟を持って歴史を創る記念式典に挑みたいと考えています。
2.「陸奥宗光先生乃像」建立50周年記念活動について
令和3年8月21日に「和歌山ビッグ愛」と陸奥先生乃像がある岡公園で開催します。ここでは「陸奥宗光外務大臣が築いた歴史」を伝えること、故郷として受け継ぐべきものを学ぶこと。そして陸奥宗光と坂本龍馬が夢見た世界について語り合う予定です。
また岡公園では記念式典として、知事と和歌山市長にも案内をするので故郷の偉人を称えるために参加していただきたいと考えています。続いて参加者全員で銅像を磨く体験をしていただきます。故郷の偉人に触れることでわが国の歴史の重みを感じながら、その志を受け継ぎたいと考えています。
3.「和歌山県とわが国の未来について」
前にこのテーマをいただいたので説明しました。
テーマ1「南紀白浜空港の活用について」
テーマ2「これからの教育について」
テーマ3「和歌山県の強みについて」
テーマ4「外国から見た日本の良さについて」
テーマ5「外国人の土地購入問題について」
以上、5つの視点からこのテーマを解説しました。
コロナ禍において社会のしくみが大きく変わろうとしています。社会のしくみが変わるので、それに対応するように和歌山県の産業構造も転換する必要があります。アジアに開かれた、ゲートウェイになれる、否絶対になるべき和歌山県ですから、アジアを意識した企業誘致と国際線の活用を進めるべきです。
先の参議院で議案が通過しましたが、日本を含むアジア15か国は「RCEP」に加盟したことからアジアは自由貿易の時代に入ります。91パーセントの品目の関税が撤廃となり、世界経済の約30パーセントの規模の市場が誕生します。和歌山県が日本の中でこの市場に最も近くなるのです。和歌山県はこの市場を意識して産業構造の転換を図り経済活動を仕向けることが発展の基礎となります。国内だけを意識していることや、産業構造の転換ができなければ、これまで通りの位置に甘んじなければなりません。そうなれば、将来の国内での地位はもっと低下していくことになります。
このように社会のしくみが変わる時は和歌山県にとってチャンスなのです。このチャンスを生かすことが和歌山県の発展に直結しますから、今が大事な時だと気づくべきです。
国際線でアジアとつながっている和歌山県の目指す市場は世界です。自然環境に恵まれている和歌山県にはカーボンニュートラルの時代において強みがあります。神武天皇の時代から現代に至るまでの日本の歴史に登場する和歌山県は稀有な存在です。
今の覚悟と行動が和歌山県の将来を決めることを意識して、やるべきことに取り組みたいと考えています。