本日、和歌山県知事から飲食店に対して「営業時間の短縮の要請」を行いました。要請期間は令和3年4月22日(木)から5月11日(火)までで、対象地域は和歌山市となります。
短縮要請時間は午後21時までで酒類の提供は20時までとなります。対象は「食品衛生法上の営業許可を得て営業を行っている店舗」「飲食店、喫茶店」「カラオケボックス、バー」で、時短要請の対象店舗であれば、21時以降に営業を開始する店舗も対象となります。
法的根拠は「新型インフルエンザ等対策特別措置法第24条第9項」に基づくものです。申請手続きの詳細と申請書類などは現在、県で作成中のため、後日、和歌山県から発表することになります。和歌山県としては国と「まん延防止等重点措置」の協議を行ってきましたが、そこまでは至っていないと判断されたことから、感染防止のため飲食店への時短要請という形になりました。また、これまでどおり、和歌山県在住の皆さんには令和3年5月11日までの間は不要不急の外出を控えてもらうことをお願いしています。どうしても外出が必要な場合は感染症対策の徹底をするよう合わせてお願いします。
自由貿易港の現状について話し合ったところ、コロナ禍でも国際経済特区は経済が好調であることを伝えてくれました。やはり免税であることが大きく、この地域ではモノが動いているようです。国が経済特区を指定することの威力を感じるのに十分な説明をしてくれました。人が集まること、免税によって事業者が集積し、生み出されたモノが動き取引が行われることによって大きな市場が出来ますから、この場所を核として活性化が広がり、コロナ禍においても経済活動が停滞していないようです。「既に経済は動いていますから国内総生産は伸びています」という話を聞いて、わが国で報道されていないところで世界は動いている。現地を分かっている人との話で、そのことを感じることが出来ました。
教育による人材育成に関して話しました。日本電産の永守重信会長の言葉を引用して「今の教育は『教』はあるけれど『育』はないので、社会に適応できる人材を『教育』によって育成したい」と熱意を語ってくれました。「企業は社会に適応するように変化しています。教育も社会と企業の変化に適応できるようすべきです。外国語、AI、ハイテクに対応できる科目など、専門科目の教育が求められていると思います」ということです。
激しい社会の変化に対応している現代の企業は即戦力を求めています。かつてのように入社してから「教育をする」時代ではなくなっているのです。即戦力ですから学校教育に求められるのは専門的な知識と技術ということになります。
かつて特技でもあったパソコンや英語は当たり前になっていて、それを「どう使えるか」になっています。即戦力とは、それらの知識と技術を使いこなせる人材のことを指しています。
このことは教える側の資質向上も求められていることを意味しています。教育者のレベルを高めることが教育の質を高めることですから、教師に求められるレベルは高いのです。専門科目を教えるだけではなく、社会で生き抜く力を教える必要があるからです。「パソコンのプログラムを組める」「英語で会話が出来る」だけではダメで、人とのコミュニケーションを取りながら、より良いものを創造していく力量が求められているのです。
先が見通せない時代であり社会でもあります。先が見通せないため、ゼロから必要なものを創り上げていく創造力を身に着ける必要があります。個業で優秀な人よりも、協調性を持ち周囲の人を引っ張っていけるリーダー、社会を良くしていく責任を感じているリーダーが必要なのです。
テクニックではなく人間力を持っている人材を社会は求めています。社会が求めている人材を育成するには教育がとても重要になります。これからの教育について話し合いました。
和歌山シャンソン協会のIさんがお亡くなりになりました。昨年秋の和歌山市民会館のステージでのシャンソンも元気に歌ってくれていたので「まさか」の思いがあります。あの時、舞台で「100歳まで歌い続けます。応援よろしくお願いします」と会場に向かって話していたことを覚えています。2日前までは友人と元気で話していたと聞いているので残念でなりません。
本日、通夜式でしたが、本来であれば「パリの風に寄せてシャンソンコンサート」の開演日でした。コロナ禍による和歌山県知事からの「外出などの自粛」を受けて4月上旬に中止が決定していたのです。今日のコンサートでは、Iさんも舞台に立って歌う予定でした。
コンサートが中止となり、その日に通夜式を迎えることになったのは、「Iさんは静かに歌いたいと思う気持ちだったのでは」と和歌山シャンソン協会の皆さんと話しました。
突然の悲報に驚いていますが、これまでのご厚情に深く感謝してお別れの言葉を伝えます。「いつも励ましていただき、期待してくれたことを忘れていません。温かく親切にしてくれたことも忘れていません。本当にありがとうございました。ゆっくりとお休みください」。