活動報告・レポート
2021年4月21日(水)
故郷の歴史と偉人
健康増進

健康増進に関する会議を行いました。コロナ禍ではあるものの健康増進の取り組みは必要なものであり、コロナ禍明けには実行したいことがたくさんあります。健康測定会やセミナー、各自治体が計画している健康増進事業の支援など出来ることがあります。

またコロナ禍においても衛生管理の方法の啓発や地域の飲食店の紹介による支援など、やろうと思えばできることもあります。これらの県の企画とタイアップした健康推進事業を企画していくことを協議しました。

故郷の歴史と偉人

それぞれの故郷には歴史があり、地域が誇る偉人がいます。歴史も偉人もいない地域は文化が存在していないことになるので、どんな形で会っても歴史がありその地域を築いてくれた偉人がいます。

今日の打ち合わせで紹介してもらった偉人は、三重県鈴鹿市の「大黒屋光太夫」です。日本人として初めてロシアに渡った人物で、首都ペテルブルクに行き、当時のロシアの女帝、エカテリーナ二世に拝謁した人物です。

日本から船で漂流しロシアに渡りついてから10年後に日本に帰国しますが、ロシアの情報を江戸幕府に伝えたことから、幕府はロシアの南下政策を警戒するようになりました。江戸がロシアの南下に備えることになったのは、大黒屋氏の情報に基づいてのことでした。

国際情勢を把握して、その情報に基づいて他国からの脅威から備えて置くことは安全保障上、大事なことです。

鈴鹿市では「大黒屋光太夫」を故郷の偉人として称え、現在に至るまで顕彰しています。それは記念館があることや「大黒屋光太夫顕彰会」が組織されていることから分かります。故郷の偉人の功績を称え、記念館を設置することは、全国、多くの市町でやっていることです。故郷の偉人を称えていない市町は少ないのではないでしょうか。残念なことに和歌山県では、偉人のことが勉強できて誇りに思えるような機能を持った記念館や、偉人の功績を語り継ぐための顕彰会は少ないように思います。南方熊楠記念館はありますが、陸奥宗光伯や松下幸之助翁でさえ、功績を称える記念館はないのが現実です。

これまで県外の方から何度も、「陸奥宗光元外務大臣の記念館はどこにありますか」「松下幸之助さんの記念館はどこにありますか」と質問を受けたことがあります。どちらも存在していないことを申し訳なく伝えていますが、それを聞いた方からは一様に驚きが届いています。

偉人の顕彰は文化度に関わるものであり、なければ文化度が低いと思われる材料になると思います。今からでも和歌山県に功績のある偉人の記念館を作る必要性を感じていますし、顕彰することは故郷の誇りにつながるものと確信しています。

リモート会議に向けて

現在、協議を行っている外国とのリモート会議の次回開催に向けて提出する資料や質疑の進行方法の確認など協議を行いました。言語が異なると理解が難しいことや、国によって文化が違うことから理解が難しいことがあります。それを埋めるにはコミュニケーションを図ることと、こちら側の主張を明確にすることです。条件の提示や相手国に求めることを明確化することで、理解し合えることにつながります。今日も協議を行いましたが、文面では理解しにくいことを議論することで、徐々に理解できるようになっていきました。外国とは国情、文化、ビジネスの方法、言語、価値観の違いなどから、一気に進むものではありませんが、面談すること、議論を交わすことによって理解できる部分が増えていきます。

言葉は訳し方や解釈によっても、また行間の読み取り方によっても受け取り方が違ってしまいます。誤解や解釈の違いを埋めていくためにも、非公式の場での話し合いが必要です。到達点は同じだと理解しているので、しっかりとそこに至るまでの進め方を詰めていっています。

飲食事業者

飲食事業者と懇談しました。県内の飲食店はもう限界まで聞いていることから、行動や要望などできることをやっています。大阪府や兵庫県の緊急事態宣言に向かっている中、和歌山県としてやるべきことを求めています。医療崩壊を防ぐこと、飲食店を始めとする事業者を守ること。そのためには営業の自粛と補償が必要です。自粛は求めるけれど補償は伴わないようでは、事業者は生きるためにも従うことはできません。

またしても大阪府や東京都など、緊急事態宣言が出されたところの事業者にだけ補償があり、近隣の県には補償がないことは不公平極まりないばかりか、事業継続やお店の安全上の問題も発生してきます。 「もう存続できない状況を通り過ぎている」と切実な意見が毎日のように届けられています。切実なる声を基に支援策を訴えているところです。皆さんからの声を形にするため行動しています。