教育関係者と懇談する時間をいただきました。人とのつきあいを軽く思って、簡単に裏切る人がいるということです。昨日まで会って話し合っていたのに、今日になると昨日まで「あの人は信用できないし嫌い」と言っていた人のところに行って「あの人は信頼できない」と近づく人がいる事例を示してくれました。
これは性格や環境、性根の部分が大きいと思いますが、教育にも関係しているように思います。人を思いやる心や親切心、年上の人を敬う気持ちなど道徳心のないような行動をする人は「きちんと教育を受けていないのではないか」とさえ思います。
社会にはルールがあり、みんなが守ることによって社会の秩序は保たれています。
赤信号で止まることは現代の日本社会のルールです。もし赤信号でも構わずに道路に飛び出す人が多ければ、危険で車の運転ができません。
社会でルールを設けているのは安全で安心できる社会を築くためなので、これは守るべき規範だということです。言い換えると、社会のルールは法律ということになります。法の精神に基づいた国家が近代国家であり、国際社会の一員となれる要素なのです。そして法の精神に則り安心で安全な社会を築いている国が尊敬される国だと思います。まさに日本は世界から尊敬される国だと思っています。
しかし現代社会においては、この社会のルールを逸脱する人がいますし、簡単に信頼を裏切る人がいることも事実です。社会は人で構成されていますから教育はとても大事です。
和歌山県の教育に関しては、これまでもたくさんの意見をいただいています。最近では学力のことよりも、道徳や国や故郷に対する誇り、人への思いやりのある教育を求めているように感じています。
最後は個人の性根に行きつくこともありますが、まずは教え導くことが学校教育です。社会で生活できる、自立できる、仕事が出来る、そして人とコミュニケーションがとれる教育をすべきです。アジアから来た人から「1980年代の日本は尊敬すべき国でした。そのころ、来日した時は、世界から評価されている通りの素晴らしい国だと感じました。しかし今はどうなってしまったのかと思います。社会は乱れていることを感じます。人に迷惑をかけても平気ですし、人を騙しても平気な人が増えているように思います。日本人としての誇りが失われているように感じています」と話してくれたことがあります。このアジアからの視点から、年月をかけて失われた日本人の価値があるように感じることがあります。時間をかけて失われたものは、時間をかけて回復する必要があります。それが教育だと思います。
今、必要な教育について話し合うことができました。
- デジタル社会におけるトラブルに対応しています。馴染みの少ない領域であり、実社会で触れることが少ないことや、しくみが分かりにくいことなどから、トラブルが発生することは珍しくありません。デジタル空間で発生する問題は難解ですが、これまでの経緯や課題などを聞きながら対応しています。
- 飲食業界の出来事について対応しました。コロナ禍で今まで気づかなかったことに気づいて協議をする機会があります。改善すべきことがあれば、この機会に見直しして準備を整えたいものです。
- 明日のリモート会議用に、決めるべきことのリストやレジュメなどをまとめています。目的をもって会議を開催することが大事なことを認識しています。
- 明日の政策セミナー用の資料作成など準備を行いました。リモートでの参加を併用して開催することになるので、資料をデータで予め届けるなど事前準備をしています。