政府は2050年までのカーボン・ニュートラルの方針を示し、企業はそれに対応する取り組みを進めています。そのひとつが電気自動車の普及と急速充電スタンドの設置です。しかし現状から見える課題から欧米、中国に追いつくには相当の覚悟と時間を要することが分かりました。
事例として新車販売におけるEVの比率と電気充電器の人口当たり普及率を見ると、導入の遅さが明確です。ここでは新車販売におけるEV比率を比較します。
ノルウェーは54.3パーセント、フランスとドイツが6.7パーセント、イギリスが6.6パーセントで中国が4.4パーセントに対して、日本は0.3パーセントに過ぎませんし、普及拡大の兆しはありません。
どちらが先か難しいのですが、日本では電気充電器の普及が進展していないので、EVを普及するには力不足の状況です。2019年で3万基ですが、2020年に入ると減少傾向に転じます。これは償却期間が8年のため、2012年頃に設置したスタンドを撤去し始めていることを意味しています。つまり2012年に設置した電気充電スタンドが老朽化しているので順次、電気充電スタンドの撤去が始まっているのです。普及どころか後退局面に入っています。
またメーカー別のEVの販売台数を比較すると日本メーカーは日産が世界14位に入っているだけです。参考までにEV販売の上位のメーカーは次の通りです。
一位がテスラ。順にフォルクスワーゲン、BYD(中国)、BMW、メルセデス・ベンツ、SGMW(中国)、ルノー、ボルボ、現代自動車となっています。ここでも日本は世界に大きく遅れを取っています。
しかもアメリカは「バイデンレポート」において、EV市場で世界一を公約にしていますし、中国の国内需要の約33パーセントはEV車となっています。この分野でも両国の覇権争いになっています。もちろんEUは再生可能エネルギーの普及が進んでいることもあってEV先進国が並んでいます。ここで追いつくことが難しいのは、EVはエンジン車と比較して構造が簡単なので、自動車メーカーでなくても作れることです。部品が少なくて組み立ても比較すると簡単、デザイン力の勝負になるだけなので、日本の自動車メーカーの優位性はないに等しいのです。
わが国はハイブリッド(PHEV)の技術は世界一ですが、PHEVは日本だけの状況ですから、今後の世界市場では苦戦することは容易に理解できます。
今から30年前は世界のトップ企業50社の中に日本企業は35社入っていました。現在は50社の中で1社だけランクインされているだけで、その1社はトヨタ自動車ですから、このEV市場で遅れを取っていることは日本にとって危機的状況にあるということです。
果たして経済活動を阻害するカーボン・ニュートラルは必要なのかという議論がありますが、世界はその方向に向かって動いているので止められません。
カーボン・ニュートラル社会に向かう中にビジネスがあるので、日本企業は世界の企業と同様に環境価値へと意識を切り替えていく必要があります。
そのためにEVと急速充電スタンド、そして水素の製造などに技術と投資を仕向ける必要性を感じています。2018年の二酸化炭素排出量は12.4億トンの実績です。これをニュートラルにすることは不可能に近い数字なので、実現可能な取り組みを少しずつ積み重ねていく以外に方法はありません。学んだことを生かすための行動に移します。
飲食関係者との懇談を行いました。昨年の緊急事態宣言以降今日まで、お店の感染症対策と予防の取り組みを行い、お客さんをお迎えしていますが、感染症が収まらないことや報道の影響から、和歌山県内ではお客さんが戻ってきません。また緊急事態宣言が解除されてから少しの期間、お客さんが戻りつつありましたが、4月1日に「まん延防止等重点措置」が大阪市などに適用が決定してから、再びお客さんが減少し始めています。
和歌山県の予防意識は高いと思うので、お隣の大阪市で「まん防」が適用されることで、再び外食などを警戒し始めているのです。気を緩めないで自己防衛することは良いことですが、飲食店への影響が継続することになります。
「まん延防止等重点措置」適用の市に対しては「飲食店への協力金」として中小企業は売り上げに応じて4万円から10万円。大企業に対しては一日最大20万円の協力金が支払われます。大阪市に通勤や通学している人が多い和歌山市は、これまでと同様に影響を受けることが予想できますが、協力金が支払われないことになります。再びの不公平感に「大阪市に『まん防』が適用されたことで、戻り始めたお客さんがまた減少しています。もうお店がもたないです。しかも大阪市には協力金が支払われるのに、影響を受ける和歌山市はまた適用外ですか。不公平に満ちた制度だと思います。知事に対して和歌山市も『まん延防止等重点措置』の適用をお願いしたいと思います」と強く思いが込められた意見がありました。飲食店の皆さんは「どこまで我慢すれば良いのか」「どこまで不公平な取り扱いをするのか」「地方都市の飲食店は潰れても良いのか」「和歌山県知事の考えを聞きたい」など、多数の意見と行動要請がありました。飲食関係者と協議を行いながら、連携を図り対応することを考えています。
和歌山城のイベントにデビューを控えているグループが登場しましまた。プロデュースをした方々と挨拶を交わしながら聴かせてもらいました。グループは日本人ですが曲はKポップで、振り付けも韓国の方から指導を受けていると聞かせてもらいました。世界を席巻しているKポップであることは間違いなく、音楽界における時代の要請だと感じています。
音楽文化の交流は若い人達の交流にもつながるので、文化を通じて両国間の理解と友好につながることを期待しています。
さて4月10日にデビューするのは「BUZZ-K」で男性5人のグループです。
今日、デビュー曲を初披露してくれました。和歌山城で初めて10日にリリースするデビュー曲を歌ってくれたのは「和歌山市の方が呼んでくれたから地元よりも優先したものです。和歌山市の皆さんに応援してもらえたら嬉しいです」ということです。
また6月にデビューを控えているのは「SPYSHE」で、こちらもKポップの女性4人グループです。「春、デビュー、和歌山城」。ご縁のあったグループなので、デビューから応援したいと思います。