活動報告・レポート
2021年3月30日(火)
文化交流
文化交流
文化交流

昨日に引き続き日台の交流と意見交換を行いました。和歌山県に対する好印象を強めてくれていることを嬉しく思います。これも紹介した皆さんの心の温かさと歓迎の熱意、そして和歌山県を誇りに思う気持ちと台湾との親交を希望する気持ちが現れているからだと思います。梁山泊に例えて「同じ志を持った仲間が集まって『やる』と思えばやり遂げることが出来る」ことを伝えてくれました。敵は「やる気のない人」や「批判の声を上げる人」そして「妨害をする人」の存在です。どんな活動でも批判や妨害がありますが、信頼関係に結ばれた仲間による意思統一を図ることで、困難に立ち向かっていけることを確認しました。

発足から約1年が経過していますが、絶大なる協力者のお陰で前進することができています。困難な時期に協力してくれた人が仲間であり、信頼関係に基づいて計画を進められるメンバーだと思います。

さて今日も国際感覚を学べる話を以下に記します。

1.日本にいて幸せを感じられるのは戦後、大きな動乱がないからです。平和の中で日本独特の文化が誕生しています。それは静かな文化だということです。アニメや音楽などアジアに受け入れられている文化は平和な社会だからこそ生み出せているものです。世界は平和で包まれているものではないので、この幸せを感じることができるのは国際感覚のある証です。

2.日本は世界から歓迎されている国だと思ってください。日本人はどこの国に行っても歓迎されているのは日本が素晴らしい国だからです。日本人であることは幸せなことなのです。

3.神話とは歴史であり文化です。だから信じること。次の世代に伝えることが、私達のすべきことです。神話を否定することや信じないことは文化を冒とくすることです。神話はロマンであり継承されてきたものを信じることが文化人です。

4.「時は金なり」と言いますが、実は「時はお金よりも掴むこと」が大事なことです。時間をつかまなければ流れていきます。お金よりも機会を捉えて行動することが大事なことです。

5.遣唐使が途絶えたのは、唐から学ぶことがなくなったのではなく相手国が滅亡したからです。日本は2681年も続いていますが、中国は興亡を繰り返しているので国同士の交流がその都度、途絶えているのです。日本は自国の歴史を誇るべきものです。

6.和歌山県出張にきています。出張とは学ぶ機会のことを言います。学ぶ機会にするためには出張レポートを書くことが必要です。そして帰ってからレポートに基づいて和歌山県のことを説明することや、情報交換や意見交換することが学びなのです。記録を残さない、誰にも説明しないようでは学びにならないので、そのことを遊びと言います。

7.先日、天皇陛下が詠んだ和歌を拝見しました。この伝統は素晴らしいもので、日本は源氏物語の時の文化が現代に継承されていると感じました。こんな国は他にはありません。文化を大事にしている国は尊敬されるべき国です。

8.和歌山県は神武天皇の足跡がある素晴らしい県です。加太で神武天皇のお祀りが続けられていることは、この地に上陸したことを伝えているからだと思います。そして白浜町にも上陸したことを伝える太刀ケ谷神社があることは歴史の証明になっていると思います。神武天皇の足跡がある県であることは誇れることです。

9.かつての台湾の巨大地震の時、最初に支援してくれたのは日本でした。そのご恩は決して忘れてはいません。その証は3.11の時に台湾がいち早く東北に入り支援したことで分かると思います。東日本大震災の後、台湾として全国の主要都市で震災に関するパネル展を巡回して行いました。決して3.11を忘れないために行ったものです。当時の石原東京都知事は、そのために東京タワーを無償で貸してくれました。日台の友好の証であり強い絆で結ばれていることを示すものだと今も感謝しています。

10.和歌山県はAPECの玄関口の県です。空も海も和歌山県が地形的に玄関口になります。アジアから見るとそれは大きな利点であり、和歌山県が地形に恵まれていることを意識してください。「APECの窓口は和歌山県がやる」という意思を持ってください。

11.台湾の技術は世界トップレベルです。特に人工衛星、半導体、水素、自動車などは世界をリードしています。台湾と日本の企業がと組むことで更に信頼と品質を高めることが出来ます。

文化交流

経済人は文化人と言うように、自国のことだけではなく日本の文化をよく知っていることに驚きます。「和歌山県といえば神武天皇」と答えがあった時は驚きました。神武東征のことや、神話の時代から和歌山県は要所であったことを読み取っているのです。

今日も意見交換や現地視察などによって、お互いに強い信頼と友好を深めることが出来ました。