活動報告・レポート
2021年3月29日(月)
アジアから見た日本
アジアから見た日本
アジアから見た日本

和歌山県を初めて訪れてくれた台湾の友人をお迎えしました。事務所で懇談を行った後、県庁を訪れて会議を行いました。その会議や現地視察の場面で、和歌山県の良さを伝えてくれました。

台湾の友人

初めて来たけれど空路があり海路がある。日本国内での位置づけは分からないけれど、アジアから見ると交通の要所です。空も海も活用できる県は中々ないと思います。和歌山港を整備活用すれば和歌山県は関西の中心になり得ると思いますし、交通も産業も、そして人の交流の要所であることは間違いありません。

産業があると人も情報も物流も動きますから、和歌山県は新産業を立地すれば中心になれますよ。私は三国志が好きですが、魏蜀呉の中で最も小さな蜀が三国志の舞台に登場できたのは田舎の小さな国なので、他の国から注目されていなかったからです。

関西における和歌山県も同じだと思います。大阪や京都のように注目されていないのですが潜在能力はありますから。空港と港湾を活用した産業を創造すれば、一気にアジアの玄関口になります。

新しい産業を創出することを目標にして、県民所得は二倍にすることを目指しましょう。働く場所を創り出して所得をあげることで県外からの人はやってきます。今の二倍の県民所得を目標にした取り組みを行いましょう。

という話をいただきました。

また会議や意見交換での意見は次の通りです。

1. アジアの若い人は、欧米に留学するなど学ぶ機会を求めています。特にAIやハイテクなどは圧倒的に欧米で学んでいます。日本に来ているのは医療を学ぶ人が多いのですが、AIやハイテクを学びに来る人は皆無です。日本は技術面での先進国ではなくなっています。

2. 2020年に世界は変わりました。社会は全くゼロからスタートしているのですが、日本はそのことに気づいていないように感じます。社会はこれまでの延長線上にあるのではなく、ゼロからのスタートになっていることを意識しておくべきです。

3. 人材と生産基地、そして物流が集まれば交流が盛んになり経済活動につながります。和歌山県の県民所得を聞きましたが、5年以内に倍増させることを目標にしましょう。目標を持つことでスタートと期限を区切れますし、そこに近づいています。目標を決めなければスタートしていないのと同じです。

4. 日本はステップが多すぎるのでスピードがでない社会です。段階ごとに止まってばかりいるように思います。アジアの国は「やりましょう」と言って「やりましょう」と答えたなら、もうスタートです。裏切ることはありませんしスピーディです。契約書のサインや書面がなくても仕事は進みます。日本と仕事をする場合「やりましょう」と言うと「検討しておきます」となるのでスタートできないことが多いのです。

5. 私が大事にしている言葉です。「地の利、人の輪、そして天の時を創る」ことです。通常は「天の時を待つ」ですが、待っているようでは遅いのです。天の時は自分で創り出すものであり、待っているだけでは時を得ることはできません。

6. 和歌山県は日本の中心であり、半島としてアジアに突き出しているので、アジアにおける日本のてっぺんです。最もアジアに近い県なので地の利があります。人もいます。後は天の時を創るだけです。

7. APEC全体では10億人の市場があります。この10億人の市場を意識したビジネスを創造することが大事なことです。日本だけを見ているようでは視点が小さいので、世界的なビジネスになることはありません。和歌山県はアジアの10億人の市場を目指すべきです。

8. 外国から見ると、神と人間との間の存在が神武天皇だと思います。神の世界と人の世界を結んでくれたのが神武天皇だと思っています。日本の神無月という表現はとても素晴らしいものです。一年に一度、神様が出雲に集まるので出雲では神有月と表現しています。今も神様と人間をつなぐ存在は神武天皇だと思います。
歴史はロマンと思って信じることがとても重要です。歴史で伝えられている物語は国の骨格であり、物語を持っている国は魅力があります。国の歴史と文化こそ一番大事なものです。

9. 日本人は正の安定にいると思っていますが、本当は負の安定の位置にいるのです。正の安定の場所にいると思っていると、今を維持すれば元に戻るという考え方になります。本当は負の安定の場所にいるので、維持はそこから益々転落していくことになります。アジアは負の安定にいると思っているので、その場に安定しようと思っていません。

10. 日本は2681年の歴史があり、1980年代の日本は憧れの国でした。しかし2021年の日本は憧れの国ではなくなっています。アジアのリーダーとしての位置を取り戻す気概を持って欲しいと思います。日本がリーダーにならないことにはアジアの平和はありません。

アジアから見た日本

11. 中華では日本のことを東瀛(とうえい)と呼びます。これは中華から東に位置していることに始皇帝の名前の「瀛(えい)」を加えたものです。始皇帝の名前の「瀛(えい)」を呼び名にしているのは始皇帝が遣わした徐福に由来していることから来ているようです。
皇帝の名前を呼ぶことは許されなかった時代において、この名が付けられたことは敬意を抱いていたことと解釈できるそうです。