活動報告・レポート
2021年3月28日(日)
和歌山県の強み
和歌山県の強み

和歌山県の企業立地のための資料を作成しています。令和3年2月県議会一般質問で質疑を交わした内容を基に、和歌山県が持つ他府県との比較優位性についてまとめています。

  • 和歌山県の強みは次の四点だと考えています。
    1. 和歌山市は関西空港に最も近い県庁所在地の市であること。
    2. 南紀白浜空港があること。これは聞くまで知らなかったけれど、説明してくれたので気づいたもので、関西の玄関口になれる要素であること。
    3. エネルギーの供給県であり、かつ環境意識の高い県であること。
    4. 和歌山県には2681年の語れる歴史があること。

このことに関して次のように提言する予定です。

1.和歌山市は関西空港に最も近い県庁所在地の市であること。
世界から見ると和歌山県は日本の中心に位置している心臓部であり、東西の交通の要所であり地の利があります。関西空港と南紀白浜空港があるので、世界のゲートウエイになれる県であり、グローバルビジネスに適した県だということです。
この強みを生かすことに関して知事の考えは次の通りです。
「これまでも新たな産業の創出による地域経済の振興と雇用の創出を目指しまして、ICT企業を誘致するための施設整備の支援や工場誘致のための用地開発を行うことで、企業誘致を推進してまいりました。 和歌山県は関西国際空港から近く、南紀白浜空港を有しているため、首都圏からのアクセスが大変よろしいと思います。また、世界とのアクセスも大変よろしいということであります」。

2.南紀白浜空港があること。
コロナ禍において考え方が非接触に変わりました。国際ビジネスの移動の手段は本格的なビジネスジェットの時代に入ろうとしています。ビジネスジェットは富裕層だけが利用するものではなく、国際ビジネスにはビジネスジェットが利用されているので、南紀白浜空港を有していることが利点になります。
この強みを生かすためには、南紀白浜空港にビジネスジェットの駐機場が必要となります。これからは、ビジネスジェットと企業誘致はセットになっていくと思いますから、和歌山県の強みとして世界的企業に発信できます。この問いに対して知事の答弁は次の通りです。
「新しい時代の挑戦を体現する取組の一つとして、ビジネスジェットに活用できる駐機場を作っておかないといけない。これは結構お金がかかるんでございますけど、作っておかないと『お断り』となりますので、この拡張を少しずつしていこうということで、手始めとして、令和4年度の完成を目指しまして、来年度に着手、ひとついたします。それから今後とも、段階的にどんどん増やしていきたいと言うふうに思っております」。令和4年度の完成を目指すことと同時に、段階的に増やすことを確認しています。

3.エネルギーの供給県であり、かつ環境意識の高い県であること。
次世代のグリーンエネルギーとして水素の製造が有望で、和歌山県は港湾に面した工業用地がありますから、水素の製造拠点になれる可能性があります。
今後は企業誘致を強力に推進するための取り組みとして「RE100」の考え方を取り入れることを和歌山県に求めています。
 知事からは「事業運営を100%再生可能エネルギーで賄おうという『RE100』の考え方は、豊かな自然を保全しながら再生可能エネルギーの導入拡大に向けた取組を推進している本県の方針と精神的に合うものだと思われます」考えを示してもらいました。
また関西における水素エネルギー拠点として供給県を目指すことについての質問に対して、知事は「国や産業界の動向を踏まえ、水素産業への県内事業者の参入支援なども行っていきたいと考えております」と答弁しています。

4.和歌山県には2681年の語れる歴史があること。
和歌山県は日本の全ての歴史に登場する稀有な県だということです。

  • 神武天皇の東征から始まる国の誕生に関係していること。所縁の地は和歌山県観光の「記紀の旅」で訪ねることが出来ます。
  • 平安時代には上皇の熊野御幸、天皇の行幸の舞台であったこと。言うまでもなく、世界が認めた価値を有しています。
  • 世界に類を見ない寛容の精神の地、高野山があること。
  • 戦国時代では珍しい共和制を取っていた歴史があること。これはルイス・フロイス「日本史」によると「紀州の地には四つ五つの共和国的な存在があり、いかなる権力者もそれを滅ぼすことができなかった」と記されています。その後、豊臣秀吉の紀州攻めによって、崩壊することになりますが、その後、徳川御三家の文化と歴史へと引き継がれることになります。
  • 明治時代には国の近代化のモデルとなり、不平等条約を改正した陸奥宗光伯など、多くの偉人を輩出していること。世界的なコロナ禍において、日本で初の国産天然痘ワクチンの開発に成功した小山肆成氏も注目されています。