和歌山市内の方から問い合わせがありました。
和歌山市から新型コロナウイルスワクチン接種のクーポンが届き始めています。65歳以上の高齢者の方は令和3年6月から接種が受けられることになっていますが、予約の方法や接種可能な病院が分からない人がいます。接種クーポンには問い合わせの電話番号が記載されていますが、電話をしたところ「摂取可能な病院はどこなのか。詳しいことは何も分かりません。3月31日のホームページで確認してください」という回答でした。
高齢者の中にはインターネットを使えない人がいますし、携帯電話を持っていない人もいます。そんな人が接種できるよう和歌山市として対応して欲しいと思います。希望する全ての人が接種可能な方法を検討して実施してください。
というものです。
全ての人にクーポン券が届いたとしても、自力で動けない人や、予約や問い合わせができない高齢者の方がいるので対応が必要ということです。全ての人にアクセスするのは難しいことですが、例えば民生委員さんが4月に訪問する時に「接種の予約のお手伝いをしましょうか」「クーポンは保管してありますか」の確認などをしていただけるよう、市役所から依頼することも方法だと思います。また一人暮らしの高齢者の見守りや支え合いは地域力の問題でもあるので、日常からの地域内の助け合い、コミュニケーションの方法なども考える必要性を感じます。これは災害発生時に備えた地域の自主防災力を考える契機にもなりますし、それぞれの地域力を高める機会になると思います。
コロナウイルスワクチン接種に関しても防災力に関しても、地域内の助け合いについても全ては行政と民生委員や自治会などとの連携の問題だと思います。コロナウイルスワクチン接種を希望する人が接種できるための方法を確認いたします。
専門分野以外の売り物を見つけることは意外と難しいことです。現代社会は多様化が求められているので、一つの専門性だけのビジネス機会は狭められているように感じます。専門性にプラスワンを加えることで、ビジネスではより強みが増します。よく指摘されることは「国際性、語学力、コミュニケーション力」です。つまり国際感覚と英語力、そしてチームとして機能できる能力です。これらが多様性に対応できる力だと思います。
国際感覚はスピードと受け入れる力だと思います。スピードとは行動のスピード、判断のスピード、人と会うスピード、行動のスピードなどがあります。とにかく判断を早くすることですが、そのためには専門性のあるメンバーによるチーム編成が必要です。
最近、アジアの国と会議をしているので、ライバルは国内でだけではなく外国でもあることが分かります。「やる」という判断が遅れると外国に行かれてしまうことになり、日本とのご縁がなくなってしまうことがあります。たった一日の判断の遅れによって、最近でも、大切な機会を他国に持っていかれた事例があります。とにかく外国は意思決定が速いのです。責任者、または権限を持っている人が現地で契約交渉をするのは当たり前ですから、そこには時間を短縮できるスピードがあります。
日本だと交渉の現場に赴くのは責任者ではないことが多々あり、「では案件を持ち帰って連絡します」ということがあります。検討している間に他国の企業が現場を訪れた時に直ちに意思決定して、契約してしまうことは珍しいことではありません。
現場で判断する外国企業と、現場から持ち帰って会社内で資料を作成して何度も会議を行い、意思決定するまでに数か月要する日本企業とでは勝負にならないのです。この違いが国際感覚でありスピードなのです。具体的事例を経験しないことには分かりにくい感覚ですが、言葉にすると「国際感覚」と「スピード」というたった二つの単語ですが、現場においては決定的な違いとなります。
かつてヒエラルヒー組織は判断の誤りが少なくて、その組織形態がビジネスに適していた時代がありましたが、世界が市場となりライバルが拡大し続けている世界においては、それは過去のものになっています。今では権限者が現場に出向くことやその場で意思決定できる小さな組織が優位性を持っているように感じています。
この感覚を意識しながら外国との交渉に挑みたいと思います。