活動報告・レポート
2021年3月23日(火)
観音山フルーツパーク
観音山フルーツパーク
観音山フルーツパーク

紀の川市にある観音山フルーツパークを視察しました。フルーツの分野では観音山ブランドとして県外でも有名な農園です。以前、東京の友人から「観音山のフルーツパフェは美味しいですよ」と聞いたことがありますが、訪れるのは初めてでした。

同パークの児玉会長からは「お客さんは首都圏が多いです。インターネットによる直接販売しているので反応が分かるので生産と経営に生かしています」と話してくれました。

ここでは周辺の耕作放棄地を借り受けて生産を拡大しています。現在14haの農園で栽培しているほどです。観音山フルーツとしてのブランドを確立していることは販売価格で分かります。単価が高いのでお客さんは通販か首都圏の方が多くなっているようです。

但し、簡単にブランドが確立できたのではなく、生産において時間と工夫、人を投入していることが差別化を図れている要因です。果物の木から収穫する果物を選別してランク分けします。良い製品となるものを選別していくとAクラスのものは50パーセント程度になるようです。会長は「お客さんに届けるものなので、一度でも美味しくないと思われるとリピートしてくれません。絶対に美味しくないフルーツを提供してはならないのです。そのために生産と出荷段階から選別しているのです」と自信を持って話を聞かせてくれました。

観音山フルーツパーク

そのことを「安全で味の外れなし」と表現して販売しています。同じ条件で栽培しても味は同じではないので、収穫する時のテイスティングによって徹底的に選別していきます。そのことによって外れなしのフルーツだけを提供できるのです。この徹底した選別は中々できないようです。ここでは他で栽培した果物を混ぜることなく自信をもって出荷できるものだけをお客さんに提供しているのです。

ブランドは単価が高くなりますが、それだけの時間と手間ヒマをかけていることが分かりました。一例としてミカンジュースでも、一年間熟成させたものを素材としてジュースに加工しているのです。とれたてのものがおいしいと思っていますが、実は熟成させたミカンをジュースに加工する方がおいしいそうです。この良い素材と一年という時間の価値がブランド力だと思います。ミカンジュース200ml瓶の商品単価は500円と高価になっているのは時間と手間ヒマが込められているためなのです。リピートのお客さんが多いのは、安全性と外れのない美味しさから来ていると思います。

更にこの場所ではフルーツパーラーを経営しているのですが、今日、見ていてもお客さんが絶えませんでした。会長によると「コロナ禍でもお客さんが来てくれたので、売り上げは落ち込んでいません。むしろ、インターネット販売で注文が増えたぐらいです」と話してくれたように観音山ブランド確立していることが強みになっています。

観音山フルーツパーク

会長は「生産者は、国際化と情報化に対応することが必要です」と話してくれました。国際化とは交渉するための英語力、情報化とはインターネットを使いこなすことです。この二つを武器にして販路を拡大していること説明してくれました。

今後は更に全国へのチェーン展開と輸出を計画していると説明してくれました。そのためには若い人を雇用して技術を伝えていくことと、休耕地を借りて生産量を拡大していくことが必要となります。フルーツ王国和歌山県の一翼を担ってくれている観音山フルーツパークの今後の展開を楽しみにしています。

ハナビラダケ
ハナビラダケ

ハナビラダケを生産しているかつらぎ産業を視察しました。主力としてシイタケ栽培をしているのですが、皆さんの健康を維持向上させたいと考えてハナビラダケの生産も行っています。特にコロナ禍において予防が注目されているので、この素材を使った食事などによってウイルスに負けない身体づくりを訴えています。

ハナビラダケは幻のキノコと言われているように、中々入手が難しく、また栽培も技術が必要なので、生産者は限られています。かつらぎ産業は早くからこの素材に着目していて、試行錯誤をしながら栽培技術を確立させています。日々の食事の中に取り入れることや、錠剤にしたものを毎日飲むことでウイルスに負けない身体づくりに資することにつながると思います。

本日はレシピに基づいて調理してくれたハナビラダケを食させていただきました。歯ざわりが良くておいしいのです。しかも健康維持に資することから、和歌山県産のハナビラダケを、全国から注目されるように支援したいと思います。

ハナビラダケ ハナビラダケ ハナビラダケ