某団体の新会長に就任したAさんが挨拶に来てくれました。和歌山県での活動をより良いものにするために、早々に他府県の役員と懇談を行って好事例を取り入れようとしています。また会長のテーマを「弱者救済」として掲げ、社会貢献にも力を入れることを目指しています。
そのため「会員には同じ志を持てとは言わないけれど、活動方針には従ってもらうつもりです。そうしなければ和歌山県として他府県との差が拡大することになります。関西の中でも活動は遅れていると感じていますし、全国に通用しないと思います」と話してくれました。
和歌山県内だけの交流や活動だけでは、どうしても後れを取ってしまうのは理解できます。他府県の役員さんの交流や好事例を参考にして導入することで、新時代の活動ができると思います。
そのため新会長は「これまでの付き合いで知り得た先進事例がありますから、その府県の会長にお願いをして、研修機会を設けてもらい受講してこようと思います」とアイデアを聞かせてくれました。組織の長になれば他人に頭を下げて「研修を受けさせてください」と頼むことは、中々できないことです。でも「他府県の好事例とそこに至った考え方を学ばなければ、ずっと変わっていない和歌山県の活動は取り残されると思います」という考えから、学ぶことから始めようとしているのです。
もう一つ素晴らしい考え方に接しました。それは「和歌山県内で活動してくれている会員の事業所を訪ねたいと思っています。就任の挨拶をしておくことが人間関係だと思うからです」という考えと行動力を示してくれました。
非接触の時代になっていますが、直接会って話し合うことは人間関係を築くうえでとても大事なことです。他府県での新しい活動を学び取り入れようとする姿勢と、人間関係を築くために必要なことは時代が変わろうとも実行する姿勢を見せてくれました。人もやり方も変わる時、組織は時代に即して変化に対応していくことにつながります。そのためには新会長の活動方針と熱意が必要となりますが、それを十分に感じ取ることができました。今後の社会貢献活動に期待しています。
デジタル化をすることによって見えにくくなるものがあります。デジタル管理をしているものは所有している実感に乏しく、またデジタル数字だけのため移行も容易なので変化が分かりにくいのです。慣れていなければ変化したことの発見が遅れることになります。特に一人に管理を任せていると事態は進んでしまっていることがあり、現状を回復させるのに労力が伴うことがあります。一般的にデジタル社会は利便性が高まりますが、日々進化していく新しいシステムを使いこなせる人は少ないと思います。
今日、最近の若い人達は「ファックスを知らない」という話を聞きましたが、令和の時代ではファックスは過去の時代のものになっているようです。ところが経験者の中には「やはりファックスが見やすいから私達には必要な手段です」という意見を今日、聞きました。時代は一気にシフトするよりも、これまでの技術と新しい技術を並列して使用しながら、徐々に進展させていくことが望ましいように感じます。
思い出したことは、昭和50年代から60年代において、会社の上司から「感覚が違うわ。君は新人類やなぁ」と言われたことです。あの時代には新人類と評価されていた世代が、デジタル社会においては旧人類になっているのです。時代は常に進歩しているので、その時代に登場した新人類たちは、その次の時代になると旧人類となっているのです。このように、次の世代が前の世代を超えて社会は発展していくのです。
デジタル社会の感覚を理解するためには、その知識のある人から学ぶことや経験することが大事なことだと感じています。
ホテル業界の新型コロナウイルス感染症への対応について話を伺ってきました。ホテル業界は、もし感染者が発生すると評判が下がってしまうので、慎重姿勢を示しています。一人も出さないことを念頭に置いて、リスクを避けようと考えているのです。今も大事ですが、更にこの先を大事にしていることが分かるものでした。業界によって、新型コロナウイルス感染症対策と対応する姿勢に違いがあります。