経済警察委員会が開催されました。令和3年度予算案などの審議を終えて採決をしたところ、賛成全員で議案は採択されました。コロナ禍において経済対策は喫緊に実施すべきことですから、予算に基づく具体策の実行に移すことが必要です。
経済対策としては、新型コロナウイルスへの対応を最重要課題として、緊張感とスピード感を持って取り組むことにしています。委員会で示された主な項目です。
- 県内事業者の融資枠を昨年度の900億円を上回る1,200億円を確保して事業活動の継続を支援します。
- 国の中小企業等再構築補助金の活用を促進する窓口を「わかやま産業振興財団」に設置して伴走支援を行います。
- 企業誘致に関しては。企業の地方分散の動きがあることから国内外の誘致活動を強力に進めていきます。
- 令和3年に串本町から初めてロケットが発射されることから、宇宙やロケットをテーマとするシンポジウムを開催するなど、地域活性化に向けた取り組み行います。
緊急要望の知事会議に仁坂知事がリモートで参加したことは既に伝えています。その中の発言を和歌山県で確認しました。飲食店などへの支援を同じ見解を示す知事と共に国に求めていくことになります。このことに関して飲食業組合の役員と話し合いました。仁坂知事が、飲食業組合から求めた要望書に基づく行動につなげてくれたことは有り難いことです。要望書を提出した当時、支援策はなかったのですが、その後に令和2年度の約13億円の飲食店などを支援するための補正予算を可決して制度設計に着手しています。そこに加えて全国知事会での緊急提言に続いて開催された知事会議で、国に要望する動きにつながっていると確信しています。飲食事業者の皆さんの要望活動に端を発して県政を動かしていると感じています。
今県議会の一般質問では、いち早く全国知事会の緊急提言の内容を基にして、商工観光労働部の所管課と「和歌山県も緊急事態宣言対象のところと同様の支援金を求めるべきで、和歌山県知事も賛同していることから知事の見解を示すべきである」そして「知事はこの緊急提言に賛同していることから和歌山県飲食業界の現状を把握していると思いますし、支援することを求めている筈であると僕は主張しました。もしも飲食事業者を支援する意思がなければ、そう答えてくれたらよい。それで知事の考えていることが分かりますから」と一般質問の前週まで、協議を続けてきました。
その後、リモートで知事会議が開催され、和歌山県知事が次の通りの発言をしています。
首都圏で大爆発して広がり、急所は飲食だと専門家に言われ、地域の経済も一気に駄目になった。踏んだり蹴ったりの地方に助成がほとんど来ていない。一方、感染を広がらせた首都圏に依然としてたくさんのお金がいっている。これはおかしいなあと思う。少しは実態に応じて困っている残りの地域にも救済があってしかるべきだ。実態に即して政府からの救済があっていい。すべて賛成する。
と話しています。
このように和歌山県知事は、緊急事態宣言地域外においても宣言地域と同等の支援を求めることになります。皆さんの意見、熱意、要望が知事に届いたと確信しています。
本日も企業誘致と国際空港の活用に関する会議を行いました。連日、このテーマで会議を続けているのは、スピード感を持って対応したいと考えているからです。和歌山県に進出してくれるか否かはスピードが大事です。和歌山県の特長は既に伝えているので、それが進出理由になると思いますが、そこに加えて必要な要件がスピードです。「できる」と共に「やる」覚悟を持って取り組むべきだからです。
動き始めているものはそこにスピードがあるので前進しますが、一度止まってしまうと、再び動き出すには強い起動させる力が必要となります。少しずつでも前進している間に、求められている条件を整えていくことが求められているのです。
世界の中で日本が選ばれて、日本の中で和歌山県が選ばれることは奇跡のようなことであり、そこには県として受け入れる姿勢、条件を整えることの他、熱意とスピード、そして関わる人と人との信頼関係が必要です。むしろ熱意とスピード、信頼関係があれば物事は動くものだと信じていますから、この条件が整った機会を捉えていきたいと考えています。