活動報告・レポート
2021年3月12日(金)
県議会予算特別委員会二日目
県議会予算特別委員会二日目
県議会予算特別委員会

県議会は予算特別委員会の二日目を迎えました。本日も新年度の予算案に関する質疑が交わされました。質疑を終結したので、来週の予算特別委員会で採決を行う予定です。

和歌山県産業を語る

企業誘致や国際空港の活用、そして「RE100」の利用について協議を重ねています。和歌山県にとって「RE100」に加盟している企業の誘致は夢のようなことですが、やってみないことには始まりません。県議会一般質問の質疑で「RE100」に取り組む意思があることを確認できたので、これらの企業とも協議を継続しているところです。私達が思っている以上に企業にとって環境への取り組みはコストと同様に大事な価値になっています。和歌山県が環境保全に努めている県であることを強く発信することで道は開けると考えています。

問題は「RE100」のエネルギーを生産することや調達することです。国内で「RE100」のエネルギーだけを調達することは容易ではないので、日本では年間電力使用量の条件を緩和されている状況です。ですから企業が採用してもらうためには調達できるしくみの確立と、化石燃料以外のエネルギーの確保が必要です。できれば和歌山県がその供給拠点になりたいと考えています。

歴史を振り返ると、和歌山県はこれまでも関西にエネルギーを供給してきた電力移出県でした。しかし大型火力発電所の廃止や化石燃料の発電設備の利用を控えることなどによって、残念なことにエネルギーの供給県とは言えなくなっています。これまでは、和歌山県の主力産業の一つはエネルギーと言えたのですが、今ではその供給力がなくなっているので、エネルギー移入県になっているのです。和歌山県の特長がなくなり、今では必要なエネルギーも自前で供給できない県になっているのです。特長を消してはいけないと思いますから、今の時代に即した「RE100」エネルギーの供給県を目指すべきだと思います。

また国際空港を保有していることも和歌山県の強みです。国際空港を有している県は、それほど多くないと思います。しかも国内は羽田空港と定期便がありますし、これも県議会の一般質問の質疑で知事は、ビジネスジェットにも取り組むことを明言してくれました。質疑の様子をテレビやインターネットで観てくれた方や聞いてくれた方から「和歌山県の取り組む姿勢が見えました」と評価してくれています。

ビジネスジェットはこれからの世界で求められている移動手段であり、更に国際ビジネスが進展する時代において必要なものだと考えています。和歌山県が関西の拠点、アジアのビジネスジェットのハブ空港になれることを目指しています。

アジアの国の方とは「台湾や香港、韓国などのメンバーが集まる会議は南紀白浜空港でやりましょう。約3時間程度で集まれるので空港内で会議をしたら良いのです。その後は白浜町に宿泊しても良いですし日帰りで会議をしても良いです。和歌山県の利便性は高いですよ。白浜町には温泉のあるホテルがありますから、一度行ってくれたらアジアの人達は白浜町のファンになると思います」と話してくれています。

そんな時代の到来を待ち望んでいますし、和歌山県が国際ビジネスの拠点になれるなら夢のようなことです。国際空港を持つ県との競合もありますし、今後の進展のスピードによって変化があると思いますが、スピードでは負けないように取り組む覚悟です。

また和歌山県には民間ロケット発射場があります。宇宙関連産業も誘致対象企業ですから、組み立てや部材製造などの企業も誘致したいと考えています。平成の時代、和歌山市内のフォルテワジマをお借りして「宇宙が和歌山県にやってくる」イベントを開催した時は「和歌山県にロケットが来ることはない」など、実現すると思っている人は、このイベント関係者以外は一人もいなかったと思います。

その後のことは、以前からこの「活動報告」に書いている通りの経過があります。簡単に辿り着く方法はありませんが、今日の協議や今日までの取り組みが、この先につながっていくのです。

今日、何もしていなければ道は開かないのは確実ですから、「そんなとこはできない」と思う人がいても氣にはしていません。やらない選択をする人より、やる選択をする方が凄いと思っているからです。やると選択することで将来、実現の可能性は出てくるのです。

今日も良い話し合いができましたこと感謝しています。