活動報告・レポート
2021年3月10日(水)
県議会一般質問五日目
県議会一般質問五日目

本定例会の一般質問は最終日を迎えました。洋上風力発電や県立高校再編の問題などの議論が交わされて質疑は終結しました。明日から議案審議は予算特別委員会に入ります。予算特別委員会委員として委員会に出席します。

和歌山県の重厚な歴史を語る

和歌山県の重厚な歴史に関して感想を聞かせてもらいました。

この度のブログ、和歌山県の重厚な歴史、外国とのリモート会議の内容に嬉しく思っております。陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会や大樹会などを駆使して日本の伝統・歴史を活かすこと、歴史を文化として理解すること、これらを重ね合わせることによって、命を守り「生きていく力をつけること=人間力の向上」であり、世界に通じる視野を持ち、その手段を考え、実行する人材になりえることを目指している。それにはその思考が通じる人との交流、先を見通せる眼が必要です。

台湾の方は、それらを求めておられると感じております。世界の動きを先取りしている方々が、求めていることを実践しているという現実に光が見えた気分です。

こうした方たちのためにやっている訳ではありませんが、信頼の根本になる活動を微量ですが積み重ねていることがお役に立っていると思うと、まんざらではありませんか!

率直に嬉しい感想を聞かせてもらいました。人のため、評価してもらうために活動しているものではありませんが、和歌山県の偉人の功績と歴史を学び、伝えることを目指して活動している会の活動の積み重ねた結果が、和歌山県の歴史と偉人の功績を伝えることにつながっているのです。この会の活動は、日常から故郷の素晴らしさを意識していることが言動として出ていると思います。誰かが伝えることをしないことには歴史は埋もれてしまいます。故郷の偉人の功績も語れる人がいなければ歴史の窪みに沈んでしまいます。一度消えたものを蘇らせることは難しいので、語れることが大事なことです。

偉人の功績を語る。偉人が残した行動を語る。偉人の功績や行動を語ることは、その行動の原動力となった志を知ることが必要です。私達は偉人の志を理解して、その志が偉人を行動につなげたその結果として功績を残した流れを伝えることが大切なことです。

そのためには歴史を学び、偉人の行動から志を推理する力、そして残した功績から志を読み取る力を私達が持ち、それを伝えることが必要だと思っています。志を伝えなければ物語になりませんし、偉人の話を聴いている人は面白くないと思います。偉人を行動に駆り立てた原動力を伝えることが最も大事なことです。

歴史小説が面白いのは、作者が書こうとした偉人の志や気持ちを理解して、あるいは推測して書いているからなのです。「いつ、どこで何をやった」だけでは物語になりません。「その時の気持ち」を推理して書かないことには物語とならないのです。

私達が偉人を語ることも全く同じです。多少、拡大解釈するぐらい志を大きく推測して語るぐらいが良いと思います。面白い小説、伝記、映画などは、作者や監督の推理力が優れているからだと思います。伝記などは決して作り話ではなく、残された事実に基づいてそこに至った志、感情、気持ちなど内心を上手に推理しているのです。

授業で習った歴史には興味がなくても、伝記や大河ドラマが好きな人はたくさんいると思います。それは作者がその偉人のことを好きなので、自分の思いを込めて伝記や脚本を書いたからだと思います。偉人が交わした台詞はほとんど残っていませんから、伝記やドラマで偉人がしゃべる台詞の大半は恐らく作者の作り話です。作者が偉人の気持ちになって「この場面ではこう語っただろう」と推理して台詞として語っているのです。学術書や史料は、資料などに記載されている事実に基づいて記す必要がありますが、物語は作者が偉人のことを「どれだけ好きか」、偉人の生き方を現代に伝えようとする強い思いを持っていること。そして行動につながった内心の「推理力」が大事なのです。

私達が語る偉人の志も物語性が大事だと思います。物語性がなければ聞く人は面白くないので、人に話そうと思わないからです。聞く人が偉人の生き様に感動して、人に話したいと思ってくれること。それを大事にしたいと思います。

今回、台湾の人に和歌山県の重厚な歴史が伝わったのは、事実に基づいた物語をかたれたからだと思っています。語れることの大切さを感じています。