本日、県議会一般質問を行いました。二人目として登壇し、知事と商工観光労働部長と質疑を交わしました。議場には大勢の皆さんが応援に駆けつけてくれました。応援を心強く思いますし質疑に緊張感がでました。やはり多くの方が関心を持ってくれていることで引き締まりますし、背中から応援力を感じることができます。皆さんから応援をいただいた中で、一般質問で取り上げた項目は次の通りです。
- 企業誘致や新産業の取り組みについて
(1)和歌山県の強みを生かした企業誘致について
(2)水素エネルギー供給県を目指すことについて
(3)南紀白浜空港の更なる活用について - コロナ禍における事業者の支援について
今回も令和2年12月県議会と同様に「企業立地」について質疑を交わしました。和歌山県は人口が減少、高齢化、そして働く場所が少ないなどの大きな課題があります。もちろん、和歌山県だけの課題ではなく全国的なものですから解決策は見当たりません。その中でやるべきことは企業誘致を進めて人口の流入を図ることと働く場所を創り出すことで雇用を生み出すことです。しかも国内企業の国内移転や新規立地は難しいので、グローバル企業に進出してもらうことを目指して質疑を交わしました。言うまでもなくグローバル企業はすそ野が広いので、地元企業もサプライチェーンに入ることが出来ます。コロナ禍において企業の国内回帰が検討されていますし、米中の対立、そして政情不安定な国からの脱出も検討されているように聞きます。政情が安定していて成熟した市場を持っている日本にとっては、絶好の企業誘致の機会が訪れようとしています。
そして今回、このテーマを取り上げたことで新時代の企業のあり方について考えることが出来ました。それは世界的企業が参加している「RE100」の取り組みであり、水素基地であり、国際線ターミナルの活用など、企業を迎えるために必要なことをまとめることが出来ています。
また世界の「できるできない」の判断は資金ではなく「投資対象があること」に尽きると聞いて「投資できる環境をつくること」をする必要があると理解しています。果たして和歌山県が投資対象になるかどうかの視点で質問を行いました。
国際空港と港湾があること。関西では比較的大きな工業団地があること。「RE100」の価値を理解していること。日本の有史以来の歴史に和歌山県が登場していること。これらが価値のあるもので投資対象になり得るものと考えています。
ここに経済特区や金融特区を引っ張ってこれると良いのですが、現時点では和歌山県にはありません。しかし企業誘致が具体化することになれば、ここを目指して行動することも可能だと考えています。
コロナ禍は私達の生活や仕事の様式を変えてしまいました。社会が変われば価値も変わったと言うことですから、地方だからという理由で不利になっていた条件はなくなっています。まして世界から見ると、日本で知られている県はどこも同じレベルです。和歌山県が不利になる理由はなく、むしろ重厚な歴史を持っているので、世界からすると「訪ねたい県」であり「ビジネスを考えてみたい県」になるのです。そしてコロナ禍の世界において国を跨ぐ移動手段としてビジネスジェットが利用されていることから、発着陸が容易な国際空港がある県はゲートウエイになるのです。
ここで問題は、わが国の国際感覚の欠如と意思決定の遅さです。特に地方に暮らす私達は国際感覚に乏しいため、外国との交渉に長けていないことが多いのです。どうしても長期化してしまうのですが、それでは機会を逸することになります。
なるべくキャッチアップしようとするのですが、説明を理解してもらうことが難しいと感じています。令和2年12月と令和3年2月の2度にわたって県議会本会議で取り上げたことで、企業誘致が実現することを期待しています。
傍聴してくれた方から「知事との質疑は緊張感がありました。議場は引き締まっていてとても良い雰囲気ですね。和歌山県はここからスタートすると思うとワクワクします。これからの和歌山県に期待しています」と話してくれました。今回、初めて傍聴に来てくれたのですが、嬉しい感想を聞かせてもらいました。新しい取り組みへの「期待」という言葉を嬉しく思います。