県議会定例会が再開しました。午前は令和2年度補正予算案の採決を行い、全員一致で可決し補正予算を成立しました。この補正予算には、雇用の維持と事業の継続を目的とした「飲食・宿泊・旅行業給付金」や「地域交通運行継続給付金」などを含んでいます。補正予算が成立したので、速やかに申請できるための作業に取り掛かることになります。
午後からは、令和3年度当初予算案や提案された議案などの一般質問に入りました。本日は当初予算案や新型コロナウイルス感染症対策などの質疑が交わされました。
質疑の中で知事から「コロナ禍において世の中が変わった」との認識が示されましたが、それは次の三点です。
- 東京一極集中から地方への分散が始まっている。
- 生産拠点の国内回帰が始まっている。
- テレワークなど非接触の仕事のやり方が始まっている。
和歌山県にとっては大きなチャンスなので、これらの認識を持って県政に取り組む方針が示されました。
僕の一般質問は来週、令和3年3月9日、火曜日の二人目の予定です。今回の一般質問項目は、明日、議長あてに通告する予定にしています。
また一般質問に関して、当局の方々と議論を交わすことで県政を前進させることを目指しています。
和歌山県の南紀白浜空港の活用に関してアイデアを話し合っています。アジアの国からは「和歌山県の存在は知らないし、関西と言えば関西空港だけしか知らない」という意見が出されました。そこで和歌山県の位置を伝えると共に、和歌山県には南紀白浜空港があり、令和3年10月から国際線ターミナルが運行することを伝えています。
そうしたところ「和歌山県に国際空港がある」こと認識してくれて、アイデアに基づいて活用方法を話し合っています。白浜空港から和歌山市までは約100kmであり、この距離は「世界の視点からすると気にならない」移動距離と移動時間だということです。
そしてビジネスジェットにも中型機と小型機があり、「できれば両方の駐機場が必要」というのが世界の流れです。空港の整備が伴いますが、アジアの玄関口になれる可能性があり、検討する価値はあると考えています。
和歌山県に足りないのはビジネス客です。観光客に加えてビジネス需要を増やさないことには定期便は就航しませんし、ビジネスジェットも飛ばすことはできません。空港の整備とビジネスの機会を創り出してビジネスジェットのハブ空港を目指すことは、和歌山県にとって可能性を秘めています。世界にウイングを広げた和歌山県を目指すアイデアを話し合っています。
その中の主なアイデアです。
- わが国のプライベートジェットのハブ空港を目指したいと思います。コロナ禍において小型ジェット機の需要が高まると推測しています。過密ではない地方の空港の存在価値が高まると思うので、プライベートジェットやエアタクシーの拠点となること。更にハブ空港を目指す取り組みを考えています。
- 日帰りでも国際会議が出来る空港を目指したいと思います。「国際会議ができる空港」というコンセプトで、アジアの国から集まる国際会議は日帰りで開催できることも売り込みできます。台湾や中国、韓国からのビジネスの会議を空港からでなくてもできることは、これからの時代にマッチすると思います。「国際会議ができる空港」の事例は国内では聞いたことがないので、アジア各国にアピールできます。これは絶対に和歌山県の売り物になります。
- 例えばホンダジェットの小型機とエアバスの中型機などを揃えておくことで、世界からの利用者の要望に応えることができます。また空港から他の都市へは、エアタクシーを導入することで移動が容易になります。国内外の移動手段を確保しておくことが求められていますから対応することも検討材料です。
本日もリモート会議で活用のアイデアを話し合いました。和歌山県を舞台として世界が広がることを想像しています。