活動報告・レポート
2021年2月27日(土)
リモート会議
リモート会議

コロナ禍を機にリモート会議の機会が増えています。これまでのように移動しなくてもよいので便利なので、「今まで何故、活用しなかったのだろう」と思うほどです。意見交換や意思決定など、スピード感を持って打ち合わせが出来ています。県内外、外国とも予定時間になれば瞬時につながるので、今週は毎日開催しています。ただリモート会議は、事前に一度でも会っておく必要があります。会ったことがある人とリモート会議は有効だと思いますが、一度も会ったことのない人との意思疎通は難しいと思います。会う空間から人柄や温度感、話し方などが分かりますし、何よりも「遠いところまで来てくれた」ということが信頼感醸成につながるからです。その信頼関係を基にしてリモート会議が成立していると思います。

さて午前のリモート会議では企業誘致と空港の活用について。午後はそのテーマと共に陸上養殖について意見交換を行いました。協議を行っていると課題が見えてきますが、結局は「やるかやらないか」の問題になります。難しいから「もう、やめよう」と思うか、「やろう」と思うかによって結果が違ったものになります。

そして企業誘致などに関して「できるかできないか」の判断の大きな柱は、資金と用地の問題になります。この場合、あれこれ議論しても、考えても仕方ありません。資金繰りが出来るかどうかは、それを出来る人に参加してもらうことで解決できます。用地の問題は「あるかないか」です。あれば進め方によって可能性はありますし、なければ話す必要はありません。モノがなければ投資の対象がないので話すことはありません。課題が大きければ判断が早いのです。

後は詳細を詰めていく段階で法律や条令に適合するかどうかの問題と、地元との協議や受け入れ態勢が問題になってきます。行政との協調と地元との関係が大事になってきます。

さて空港があると、ビジネス、観光、文化など商務の交流が出来ますし、交流が始まると興味を持ちますから進出などの話が出てきます。和歌山県の場合、半分が観光で半分がビジネスを狙うことが交流人口を増やすことにつながります。

和歌山県内に国際空港があることが、他の県よりも優位性を持つことになります。リモート会議の最初「和歌山県はどこにありますか」から始まりました。残念なことですが和歌山県のことは知られていないのです。「東京でなければどこですか。アジアから近い福岡県ですか」の質問があり「東京と福岡の中間当たりです。緯度は上海と同じぐらいのところです」で、利便性が良くビジネスに適していると思ってくれました。

和歌山県の位置が分かった後は、「ラグジュアリーホテルはありますか。スキー場はありますか。ゴルフ場はありますか。温泉はありますか」などの質問がありました。ビジネスで来日した時のオフの時間の過ごし方も大切だと考えてのことです。笑いながら「ラグジュアリーホテルとスキー場はありません。しかし温泉とゴルフ場はあります」と答えると「二つあれば」と笑って答えてくれました。

印象的なことは「現代は時間が大切です。ビジネスは時間を有効に使うことですから、受け入れ態勢がとても大事です」と話してくれました。

それはビジネスジェットの駐機場があるかどうか。空港からの移動の利便性はあるかどうかです。空港まで来たけれど、ビジネスのための移動が不便だと問題です。空港から目的地まで、時間のロスがないように移動手段を確保することが大事なことです。

理想は「週末、和歌山県でミーテイングしましょう」となった時、台湾や韓国、中国から直接、和歌山県に集まれる環境があることです。これが国際ビジネスの世界だということです。

このように、和歌山県がわが国におけるアジアのゲートウエイになることは簡単ではありませんが、国際人をお迎えできる環境を整えることが出来たなら、和歌山県のレベルは一段高くなります、そこを目指したいと話し合いました。

一人の方から「これまで和歌山県のことは知りませんでした。しかし和歌山県のことを聞いて調べた結果、和歌山県はできると思います」と伝えてくれました。和歌山県の持ち優れた特性や環境を理解してくれたものだと感謝しています。