活動報告・レポート
2021年2月26日(金)
洋上風力発電フォーラム
洋上風力発電フォーラム

和歌山県洋上風力発電フォーラムに参加しました。これは和歌山県が「洋上風力発電に係るゾーニングマップ及びゾーニング報告書」の最終報告をしたことを受けて開催されたものです。

洋上風力発電に対する和歌山県の考え方は次の通りです。

洋上風力発電フォーラム
  1. 再生可能エネルギーの導入拡大は、自然環境や防災・事業環境等の総合的な観点から地域住民の生活環境の維持に十分配慮しつつ、地域のためになるように進めていかなければならないこと。
  2. 大規模風力発電の事業計画が地域のためになるものであれば、再生可能エネルギーを推進するという基本的な立場からその実現の後押しをしていくが、地域住民の生活環境を守る視点や漁業や観光等の県内産業への悪影響を防ぐ視点等から問題があると判断する場合には、法令にのっとり厳しく対応する必要があるということ。

以上の考え方が示されています。

説明を終えた後、漁業者から意見が出されました。

地球温暖化は現場にいる漁業者が分かっています。昨夏は海水の温度が30度になり、しかも水深0メートル付近まで30度もありました。長年漁業をやっていますが、こんなことは初めてでした。海水温度上昇していることから採れる魚の種類も違ってきています。しかも20年前の水揚げ高と現在の水揚げ高を比較すると1/2以下にまで下がっています。そこに高齢化していることから、このままでは漁業の将来に不安を感じています。地球温暖化と漁業者の高齢化のため、将来のあり方を考える時期に差し掛かっています。

洋上風力発電は地球温暖化を防ぐことになりますし、大量のエネルギーを生み出していれるものです。しかも漁場にもなり得ると思うので、この技術が漁業と共生していくことは可能だと思います。和歌山県が推進の立場を示して欲しいと思います。

と言う意見です。

地元の理解が第一ですが、これからの産業を考える必要があると思います。新しい産業と既存の産業を組み合わせること、しかも地域資源の特性を生かしたものであり、世界の流れと方向性を一にしている取り組みは推進すべきものだと考えます。地球温暖化問題と地域社会と働く人口の高齢化は解決すべき大きな問題であり、県としてこれに挑戦する姿勢が求められていると思います。

また一般社団法人海洋産業研究会の中原裕幸顧問から、世界の洋上風力発電の現状や漁業との共生の取り組み事例を説明してくれたように、新しい技術を取り入れることも考えることが地域の発展につながるものかと思います。新しい産業や技術の導入は慎重になるものですが、将来の和歌山県を考えると積極姿勢が必要です。

洋上風力発電フォーラム

フォーラムの講師の話を聞いて、地球環境問題とエネルギー問題、地域社会の高齢化の問題、そして国が示している洋上風力発電の導入目標などを勘案すると、導入することを目指すべきだと考えています。それぞれ考え方には違いがありますから、フォーラムで示されたことが全てではありませんが、私達は地球環境問題とエネルギー問題、そして和歌山県に適していて導入可能な産業と地域社会の高齢化を考えることは大切なことです。

このフォーラムが和歌山県での洋上風力発電に関して、今後の議論のきっかけになることを期待しています。

懇談

先輩との懇談の時間がありました。そこで物事は「判断と決断、そして行動が必要です。判断するためには情報を得ることが大事ですから、そのためには人を知ることです。判断した後は決断して行動に移すことです。行動に移さなければ情報は何の価値もありません。行動に移すことで分かることがありますから、その結果が良いものでなかったとしても、そこから発見できることがあります。失敗の原因を発見出来たら直していくと良いのです」という話をしてくれました。

毎回、会う度に教えられることがあります。

その他
  • 水素活用やハイテク産業に関しての説明を行いました。実物がないためイメージがしにくいのですが、最近の動向や工場規模と雇用規模、そして投資額などイメージが出来るように説明を行いました。
  • 南紀白浜空港の活用について説明しました。国際線が発着することになると白浜町の価値が更に上昇することになります。全国を見渡しても、国際空港のある温暖な場所、別荘地は少ないので、国際線化はこの土地の価値を高めることになります。また白浜町は空港があることで東京にも近いので働く環境も良いので、今後ますますの企業進出の可能性を秘めています。