ヤングライフセミナーの講師として、20歳代の皆さんに県議会のしくみや役割について説明しました。県議会が皆さんの生活や仕事にどう関わっているのか。また県議会議員の役割について説明しました。若い皆さんが話を聞いて県政に感心を持ってくれたなら嬉しいことです。
最初に県議会と皆さんの仕事との関わりについて説明しました。私達は法律や条例、規則や取り扱いなどに基づいて仕事をしています。それが民主主義国家における社会のルールだからです。
法律と比較して定義は緩くなりますが、私達は社会規範に基づいて仕事や生活をおくっているのです。そんな中での仕事をしていますが、法律や条例によって異なりますが、それらは解釈する余地を残しています。がんじがらめになっているのではなく運用できる幅が残っています。そうしておかないと条文の例外の事象が発生した時に対応できないことや規制できないことが生じるからです。逆に心情として、拡大解釈をして実行させてあげたい事例が起きる場合もあります。間違った適用はできませんが、社会規範に則ったもので社会変化に対応すべき仕事が発生した場合、それを実行した方が社会の発展につながり、多くの県民の方が便益を得られるものであれば、前例がないものであっても行政手続きの範疇で実施できるように仕向けることも行政のやるべきことです。
全ての事例に法律や条令を極めて厳密に適用して縛ってしまうと、社会は硬直化して活力や発展性を失わせてしまいます。柔軟性を持った仕事が新しい仕事を生み出し、地域社会に活力を生むのです。
ところが個人の意見で社会も行政もなかなか動きません。そこで議員の役割があります。個人の意見が社会全体に反映させることで発展性はあるのか、多くの人が便益を受けられるのかを考えること、他の人の意見を聞くこと、そして新しい価値を生み出すことが社会にとって必要なのかなどを総合的に勘案して、行政と協議したり、より重要な案件であれば議会で取り上げたりします。皆さんの社会を良くしたいとの思いを、できるだけ実現させていくことが議会であり議員の役割です。
若い人が対象なので、これまでの県議会本会議で質疑を交わした一般質問の数事例を取り上げて、具体的なことを説明しました。一般的な説明をした後に事例を説明することで県議会での議論のイメージが湧きますから、本会議での質疑の内容を伝えました。
社会人として仕事をすることは社会での責任を果たすことであり、社会での役割を担っていることになります。ただ自分の仕事だけでは行き詰ることも発生しますし、社会に訴えたいことでも直接、意見できないことがあります。声が届かないから諦めるのではなくて、訴える手段があるということを知って欲しいのです。それが身近にいる議員の存在です。
皆さんに頼ってもらえる議員でいることを説明して説明を終えました。講義を聴いてもらったことに感謝しています。
元某団体の幹部の方が、意味のない会議には種類があることを話してくれました。
- 調整会議と言う名の調整しない会議。
議案に関して議論を行い、誰がその案件を担当して進めるかなどの決定することが調整会議です。しかし会議の出席者の日程調整を行うために行う調整会議になっていることがあります。
見直しする必要があります。 - 同じメンバーでの会議
過去にその案件に関わってきた人達で構成する会議があります。誰も懸案事項を片付けられなかったので、依然として懸案で残っていることを同じメンバーで会議をしても結果は出せません。違うメンバー構成にするか、責任を持って指示できる人がいなければ意味はありません。 - 議論を交わさない会議
会議の目的は議論を交わして方向性を見出すものです。しかし報告事項だけで、それに対して方針を示さない会議があります。方針を示せない会議は意味がありません。
以上のような会議があることを話してくれました。会議は方針を決めて結果を出すためにある。しかし会議が目的になっている場合があるので時々見直す必要があるということです。ありがとうございます。参考になりました。