活動報告・レポート
2021年1月25日(月)
令和3年わかやま記紀の旅
令和3年わかやま記紀の旅

令和3年、和歌山県内で「わかやま記紀の旅」に関わる4つの行事が開催される予定です。歴史を大切に思う和歌山県の観光行政として重要な式典であり、令和の時代の「記紀」の歴史を創るものだと考えています。目指しているのは「皇紀2681年の今年、古事記、日本書紀に新しい1ページを加える」ことです。

令和3年、皇紀2681年の歴史を生きているのは私達であり、今を生きる私達の日常の活動と結果が歴史を刻んでいるのです。その時の人間が活動した結果が歴史になる。そのことが繰り返されて歴史が残ってきたのです。

思っているだけで行動していない歴史は残っていません。思ったことを行動し、結果として刻んだものが歴史として残されています。そしてそれに参加した、関わった人が語ること、記録をすることによって、その出来事が歴史のページになったのです。

参加することによって、この出来事と精神を語れる人になりたいと思います。この式典に参加してその精神を語れる人がいなければ、やっただけのイベントで終わってしまいます。今年のこれらの式典が和歌山県の「記紀」に新たな歴史を刻んでいくことになります。歴史を創っている当事者意識を持って参加したいと思います。

予定されている式典の日時と場所、開催の主旨を以下に記します。

神武天皇が投げた剣

1.令和3年2月11日 木曜日(祝)11時から

  • 伊太祁曽神社において「神武天皇が投げた剣(つるぎ)」の講演会を紀元祭と共に開催します。講師は立谷誠一 元白浜町長、前和歌山県議会議員。
  • 伊太祁曽神社は紀伊国一の宮であり、「記紀の旅」に紹介されている神社で神武天皇の講演会を開催することは、令和が刻む新しい歴史になります。
雄誥祭

2.令和3年5月8日 土曜日 10時から

  • 竈山神社において「雄誥祭(おたけびさい)」を開催します。
  • 神武天皇の長兄にあたる彦五瀬命の命日に開催される由緒あるお祀りです。現在、訪れる人は少ないのですが、「記紀の旅」の代表的な式典になり得る伝統行事であり、県内外に発信すべき歴史的観光資源として生かす必要があると考えています。竈山神社は、古事記、日本書紀に登場する神社です。
小野田寛郎翁

3.令和3年5月16日 日曜日 10時から

  • 竈山神社において、「小野田寛郎翁 植樹15周年記念祭」を開催します。
  • 15年前に故小野田寛郎氏が竈山神社に記念植樹を行いました。その趣旨は、名草戸畔の末裔である宇賀部神社の小野田氏が、神武東征時の戦の和解をするために植樹をしたものです。
    名草戸畔は「日本書紀」に登場する神武天皇東征時に戦った女王とされていますから、実に2660年の時を超えて和解した歴史的な日から、15年目を迎えたことによる記念式典となります。この記念植樹のことは、歴史から鑑みてこれまで秘められてきましたが、令和を迎えたことにより公開するものです。
太刀ケ谷神社

4.令和3年9月7日 火曜日 時間調整中

  • 白浜町の太刀ケ谷神社において開催される大祭です。
  • 神武天皇が投げた太刀を御神体としてお祀りしている太刀ケ谷神社で受け継がれているお祀りです。この式典は白浜町無形文化財第一号に指定されている。
    神武天皇が熊野に向かう出立のお祀りのため厳かな式典で、これまでは地元以外に知らせることなく継続してきました。しかし2680年の時を超えた今、地元が継続してきた厳かなお祀りを「わかやま記紀の旅」を契機に伝統行事として発信することにしたものです。今回が、新しい歴史を刻むその記念すべきスタートとなるものです。