活動報告・レポート
2021年1月24日(日)
RE100
海洋汚染

海洋に漂っているプラスチックなどのゴミが地球環境に関わる大きな問題として取り上げられています。河川から流れ出たペットボトルなどは海流に乗って地球上の海を海流しています。一定の流れがあるので溜まる海域はある程度は分かるようですが、回収するまでには至っていません。海域の特定と回収が大きな問題なので、この問題に取り組むことを考えています。

本来は水際作戦として河川から流れ出る場所に装置を取り付けて回収する方法が望ましいのですが、そのほとんどは開発途上国の河川であり、その国、その場所で処理することは困難です。

ですから海域に流れ出たペットボトルなどを回収する以外にないと思います。日本だけの問題ではなく世界で取り組んでいる問題でもあり、少しでも貢献することを目指しています。そのための技術と回収のしくみ、どの地域から着手すべきかなども話し合いを行いました。実践に向けた取り組みを検討しています。

RE100

和歌山県への企業誘致に関して説明を行いました。これは「和歌山県には夢がない。将来の明るい姿が想像できない」などの意見があり、それに答える形で、現時点での個人的な取り組みを基にして和歌山県の将来ビジョン説明を行いました。和歌山市へのハイテクを中心とした産業集積と人材育成のための教育と技術の実験場所の確保。和歌山県を世界と直接結ぶためのビジネスジェットの取り扱いなどを含めた構想を伝えました。

和歌山県はこれまで、半島であるがゆえに企業誘致が遅れていますが、遅れた分を一気に取り戻すために世界が注目するような企業誘致の考え方に基づいて計画を策定しています。先週のリモート会議で確認したように「RE100」に対応する企業を対象とした地域にすることを前提としています。

基本的には二酸化炭素排出ゼロのグリーンエネルギーを企業活動の入口とし、廃棄物を事業所の外に出さないような廃棄物処理とその処理の過程で二酸化炭素を排出させない技術の導入を目指しています。廃棄物処理のために燃焼させると二酸化炭素を排出するので、当然、その方法は取りません。また産業用廃棄物として事業所から外に出すこともしません。企業の生産活動の入り口から出口までの全てにおいて「RE100」の考え方と技術、しくみを取り入れることを考えています。

これを和歌山県内で実現させることで「RE100」を志向している企業を受け入れたいと考えています。世界的企業や大企業は、将来のカーボンニュートラルの考え方に基づいた企業活動を前提としています。それが絶対的な企業価値になるのは時間の問題なので、その思考に基づいた受け入れ環境を整えたいと考えているところです。

また世界から和歌山県にくる方法に関しても協議を行っています。コロナ禍の下、ビジネスにおいて大型機で国を往復する機会は減少していくと予想しています。これは人と人の非接触が求められていることや、二酸化炭素排出量を減少させること。そして時間の価値が更に高まることから、ビジネスには世界水準のスピード感で動くことが求められると考えるからです。

そこで国際線も就航できるようになる南紀白浜空港を生かそうと考えています。世界と和歌山県はビジネスジェットで結び、国内とはエアタクシーで結ぶことを検討しています。世界企業がビジネスをするのに、和歌山県は北に関西空港、南に南紀白浜空港があることが利点となります。

世界レベルで考えると、半島であることは一切関係ありません。むしろ空港に近接していることが利点になるのです。和歌山県として世界的企業を集積することを考えていますし、その玄関は当然のように空港です。世界でのビジネスシーンの舞台となる条件を整えているのです。この発想で企業誘致を考えて取り組んでいます。

目指すはシリコンバレーであり深圳であり、そして新竹科学園区です。視点を世界にすることで和歌山県が不利と考える材料はなくなります。説明を聞いた皆さんから「夢を感じました。実現させてください」「人が増えて交流することで和歌山県の活性化につながりますね。期待しています」などの意見をいただきました。