活動報告・レポート
2021年1月23日(土)
飲食店からの意見
福祉施設からの意見

福祉施設の理事長と現状の課題について話し合いました。施設の安全確保は最も重要であり、施設でもヘルパーさん以外の関係者は入居エリアに入れないようにしています。勿論、ご家族の方が来所されてもロビーで面会するなどの運営をしています。

完全に外部の人と直接接触することを避けるようにしています。「職員さんの負担になりますが、入居者の皆さんの安全と健康のため、できることを全て行っている」と話してくれました。

「ただ、何時まで非常時の対応をすれば良いのか出口が見えないので、職員さんに疲労の色が見えています。できるなら職員さんを増やしてローテーションを緩やかにして運営したいのですが、コロナ禍なので人が集まらないのが現在の問題点だと思います」と付け加えてくれました。

どの業種も大変ですが、福祉施設でも人の配置や仕事のあり方を安全確保の観点から見直すなど、しくみを変えて対応しています。このように言葉を交わしながら、厳しい時を乗り越えたいと思います。

理事長から「活動をしている中、くれぐれも健康に氣をつけてくださいよ」と伝えてくれました。いつも変わらぬ心遣いに深く感謝しています。

飲食店からの意見

若い飲食店の経営者から現状を聞かせてもらいました。

今の状況ですが、年が変わって1月に入ってから、更にお客さんが減少しています。昨年末よりも悪いですし、全国に緊急事態宣言が出された昨春と比較にならないほど、お客さんが遠のいています。これまで経営してきた中で、こんな状態になっているのは初めてのことです。多くの和歌山市内の飲食店は同じような状態だと思うので、弱音を聞いてもらいたいというのではありません。週末だけの営業にするだとか、テイクアウトのあり方を考えるだとかを考えています。いつまで続くか分からないので不安ですが、乗り切るための取り組みをするつもりです。

新型コロナウイルス感染症を防ぐため懸命の取り組みをしてくれている和歌山県の取り組みには感謝していますし、とても有り難いと思っています。ただ和歌山県の飲食店を始めとする事業者に対する支援の考え方が伝わってこないので不安に思います。緊急事態宣言が発令されている都府県と同じように、和歌山市でもお客さんは来てくれていません。現状を知ってくれているのか。支援を考えてくれているのか。または支援は必要ないと考えているのか。伝わってこないので多くのお店は不安に感じていると思います。持続化給付金や家賃支援金はありましたが、昨年夏から秋にかけての支援だったので、現在はやはり自助努力だけではお客さんに来てもらえる状況ではなく厳しい経営環境にあります。そのことを知って欲しいと思います。

と話してくれました。

昨年春の緊急事態宣言の時よりも、多くの人は飲食を控えていると感じています。それは会社勤めの人にとって、社会や会社そして同僚に迷惑をかけるリスクを軽減する意識が高まっているからだと思います。感染すれば周囲に迷惑をかけることは避けたいと思う気持ちが会食を自粛させている要因の一つではないでしょうか。

ですから飲食店が考えられる万全の感染症対策を実施しても、利用する立場の人が周囲への迷惑を考えて利用しにくい環境にあると言えます。お店が安全性をPRしても、感染対策を実施してお客さんを迎える体制を整えても、それだけではお客さんに来てもらえない状況を生み出しているのです。飲食店だけに限らず、社会に迷惑をかけることを避けている全ての人に支援が必要だと思うのです。店舗や個人、飲食組合などの団体の取り組みだけでは、この危機を脱することは出来ないと考えるからです。

社会は助け合いの心で成り立っています。皆さんから聞かせてもらっているこれらの意見はしっかりと受け止めているので責任箇所に届けます。