活動報告・レポート
2021年1月18日(月)
学習会
学習会

定例の学習会に参加しました。毎月一回、開催しているもので、通常はメンバーが講師を担当して夫々の専門分野の講義をして意見交換を行うのですが、今回はメンバーの記者が来月から東京本社に転勤するため意見交換を行いました。東京に行っても記者が和歌山県のことを忘れないように和歌山県の良さ、特長を伝えようと考えてのことです。

1.和歌山県は観光県であるけれど何故か地味なので、東京から注目されていないけれど訪れて欲しい観光資源があること。
高野山、熊野古道、熊野三山、記紀の旅、温泉地、南紀白浜、和歌山城など歴史を訪ねることができます。また食材がよくて食事が美味しいので、和歌山県では海山の食材を楽しめる旅ができます。

2.半島で国土軸でないことから発展が遅れてきましたが、自然環境と調和した健全な発展をしていること。
江戸時代、和歌山県に御三家としてお城を設置したのは、この地が要所だったからです。藩主は今でいう国土軸を通って江戸を行き来することになります。徳川家康は、大名が移動する際、何か変化や動きを感じた時は、紀州からその藩の隊列に横から向かうようにしくんでいたのです。隊列への横からの攻めは不意打ちにもなりますから、江戸幕府を護るために信頼できる身内を配置したのです。紀州が御三家になったのは、この地が要所だったからです。
しかし明治以降、国土軸が発展の基軸となり整備されていったので、要所であるが故に遅れていったのです。もちろん明治の新政府にとって徳川御三家の紀州の力を弱めたかったことも要因となっています。

3.宇宙関連産業の集積を目指していること。ロケット発射はその第一弾であること。
令和3年12月、串本町で第一号のロケット発射が行われます。しかし和歌山県はロケット発射だけを目指しているのではありません。わが国で一番の宇宙関連産業を集積することを目指しています。世界は小型人工衛星を宇宙に運ぶビジネスに向かっているので、その市場を取り込みたいと考えています。そのためには、組み立て、実験、人工衛星の国内外への輸出など集積地にしたいと考えています。

4.再生可能エネルギーの可能性を秘めた県であること。
ヨーロッパと比較して、大規模な再生可能エネルギーの導入が遅れています。太陽光発電ばかり設置してきたことから、日射量の少ない、天候の優れない冬場の電力事需給に影響を及ぼしています。ヨーロッパで導入が進んでいる洋上風力発電は大規模で住環境への影響が比較的少ないので取り組むべきですがなかなか進みません。推進するための政策のあり方に問題点があるように思います。
またカーボンニュートラルに向かっていますが、エネルギーはベストミックスの観点で取り組まないことには不安定になります。既存の電源と組み合わせながら再生可能エネルギーを推進することが適切だと考えています。電力需給が不足する場合、火力発電による補完が必要なので、将来の適正な電源構成について議論すべきです。

意見交換の主な項目は以上の通りです。

また暗号通貨の仕組みに関しても意見交換を行いました。ひとつの意見として「地方自治体として暗号通貨を発行する利点は考えられないかを検討して欲しい」と要望がありました。中央銀行に関係なく発行できる通貨なので、地方自治体の信用があれば発行、流通させることができるのではないかというものです。次回の学習会は暗号通貨について学ぶことにしています。

その他
  • 健康管理について話し合ったこと。健康こそ最も大切なことです。健康を意識した生活をすることが大切です。
  • リモートワークのあり方について議論しました。コロナ禍のリスクを避けるためにも導入されていますから、活用を図りたいものです。