障がい者施設の方を始めとする方々と意見交換を行いました。毎日の仕事内容をお聞きして、24時間体制で入所している障がい者の方々と接している気持ちと姿勢に感銘を受けています。
それは仕事と共に社会的使命を果たそうとする責任と誇りを感じるものでした。単なる仕事と思って運営するのではなくて、社会で重要な役割を担っていると思って運営していることが、結果として良い仕事になっています。
しかも「障がい者の方々をデイサービスで預かることが求める最終形ではなく、家庭に戻って生活できるように支援することが理想のあり方かも知れない」など、社会の中で障がい者を隔てることなく、その可能性を考えながら運営している姿勢は素晴らしいことだと感じています。
ここで何点か大切なことを学びました。
- 心は相手に見えません。見えないことを相手に伝えることはとても難しいことです。そこで心をみえる姿にする必要があります。それは行動することです。行動することで心が相手に見えるようになります。相手はその行動を見て何かを感じ、感動して、或いは納得して自分も動くようになるのです。心は見えないけれど行動することで他の人が見えるようになります。見える形にすることで、人は動いてくれるようになるのです。
- 「ほっておけない」と思うことが大事なことです。時には自分のことよりもその人のことのために動くことがあります。それは「ほっておけない」と思うからです。自分よりも他人の利益のために動くことを他利のためと言いますが、自己の利益ではなく他利のために動けることは素晴らしいと思います。
- 良い行いをしていれば、誰かが見てくれているので、良い評判が流れることになります。その伝達速度は悪い噂と比較すればとても遅いけれども、時間をかけて徐々に浸透していくのです。その浸透の広がりが評判となって行きます。誰か見てくれている人がいることを思って、どんなことでもしっかりと取り組みたいものです。
障がい者施設で働くことは大変な苦労を伴いますし、誰も見てくれていないと思うことがありますが、他利のために働くことは人としてレベルの高い行いであり、どこかで誰かが見てくれているので、日々の仕事と行いをしっかりと務めたいものです。
さて意見交換の中で、新型コロナウイルス感染症への対応についてやるべきことを話し合いました。入居者の中に濃厚接触者が発生することになれば、その方を施設から隔離する必要があります。ところが一般的な障がい者施設には余裕なスペースはありませんから、隔離できない環境にあると思います。ですから濃厚接触した人がそのまま同一施設で共同生活を過ごすことになれば、クラスター発生の危険性もあるのです。それを避けるために事前に対応する必要性が高まっていると感じています。そこではなれの家屋を建てて部屋を設置するなど、危機管理の観点から対応しておくべきだと結論に達しました。早速、感染症予防対策に取り組むための行動を起こしました。
ただ単に施設運営をするだけでなく、社会環境の変化に対応するための危機管理を意識した取り組みを行いたいものです。それを感じ取る感性と行動力が必要となりますが、事業者には心ある仕事を意識して取り組んで欲しいと思います。
廃プラスチックがゴミになっていることが社会問題になっています。山間部や海洋に捨てられていることや、収集しても処分に困っていることなどが社会問題化しています。大量の廃プラが発生しているので、処分できないで山積みになっている状況も見受けられます。
そこで地球環境に優しい方法で、安全で確実に処理できるしくみについて協議を行いました。技術とリサイクルのしくみはあるので、後は実機を社会に送り出すだけです。ただ良いものが社会に浸透するかどうかは別の問題なので、信頼できるメンバーで社会に貢献するための計画を練る必要があります。ゼロからイチを生み出すことは難しいことだと認識していますが、それを乗り越えたいと考えて対応しています。
- 再生可能エネルギーの取り組みについて協議を行いました。次世代の再生可能エネルギーの導入の可能性を話し合いました。
- 第17回「孫市まつり」について協議を行いました。コロナ禍において開催するという判断が難しい状況になっているので、この環境に対応して実施したのと同様の効果がでる方法を検討しています。
- 寒い中、Hさんが自転車で事務所を訪ねてくれました。とても有り難いことであり、心から感謝するばかりです。Hさんからは「片桐さんは寒い時も暑い時も清掃などボランティアに参加してくれていました。そのことを思うと寒い中を自転車で走ることは簡単なことです。20年間、ずっと応援していますから」と話してくれました。