活動報告・レポート
2021年1月7日(木)
教育者の覚悟
清祓い
清祓い

志磨神社で新年の清祓いを行いました。新型コロナウイルス感染症防止の観点から、和歌山ゴールドライオンズクラブのメンバーを代表して会長と共に祈願してきたものです。神社では今年一年の平安と有意義な活動ができることを祈念してきました。

志磨神社宮司さんからは「コロナ禍で活動ができずに、不完全燃焼の状況が続いていると思います。活動を実施すべき、自粛すべきではなどの議論が起きていると思いますから、役員任期の6月までは同じ状況が続くと思いますが、団結して乗り切って欲しいと思います」という話をいただきました。

教育者の覚悟

教育者と学校教育に関して意見交換を行いました。コロナ禍において学校では、受験シーズンを前にした授業の進め方など学校運営について検討されているようです。学習機会を確保したいけれど感染症対策にも取り組んでいるところであり、厳しい環境の中で教育に取り組んでいることに敬意を表したいと思います。

現在の学校には経験豊富な先生が少ないようなので、校長先生と若手教師が懸命に学校を支えていることを聞いて、「この時期を無事に乗り切って欲しい」と思わずにいられませんでした。

出来ることなら、教育委員会に経験豊かな人に教育審議官のポストを要請して、学校を巡回して問題点の解決を図ることや、教育現場と教育委員会との意思疎通を図ることによって問題の把握と早期解決に努めるべきだと意見をいただきました。

言うまでもなく教育の成果が現れるのは十数年後、数十年後のことになりますから、誰が教育を担当しても、現時点で成否は計れないのです。しかし誰が担当するのかによって、子ども達の将来の成長は違ったものになりますから、今を大事にしっかりと運営する学校、教育、教師が求められています。

昨年末、高校時代の同級生と話す機会がありました。その時は、高校の時に担当してくれた先生の話になったのですが、「今、思えば良い先生だったよな」という感想になりました。現代国語、英語、数学などの先生は、その後に影響を与えてくれた良い先生だったと思います。ただ高校生の時は気づくことはありませんでしたが。

高校三年生の現代国語の最後の授業で、担当の先生は最後の課題プリントを配布してくれたことを覚えています。課題の最後の行には「さらば若い友よ。これから旅立つ君たちに期待している」という言葉を記してくれていたのです。不思議なことに普段は忘れているのですが、節々に思い出すことがあります。思えば、この言葉も人生のエールになっているのです。

先生の教えてくれたこと、伝えてくれた言葉は生徒の人生に影響を与えてくれますから、熱意があり、生徒の成長を促してくれる先生の存在は大きいのです。生徒はその時に気づかなかったとしても、多くの人は、教科と生き方を教えてくれた先生のことを思い出す時があると思います。

教育者は「教師である限り、何があっても生徒を守る。その覚悟を持っています。そして校長先生は学校を守る、生徒を守る、そしてこの学校の先生を守る覚悟を持っているのです。だから問題が起きても立ち向かっていけるのです。それが学校教育だと思っているので、覚悟を持った教師を導きたいと思います。そのためには、教育委員会が学校、教師を支えてくれる覚悟を見せて欲しいと思います。管理部門と現場が同じ意志を持って教育に当たるべきだと思うからです」

と教育現場と管理部門のあり方を伝えてくれました。

このように、教師には生徒の将来を託されている覚悟を持って欲しいと思います。「もうすぐ一年が終わる」ではなく、こんな状況下であっても「生徒に充実した一年を与えられた」と思える指導を最後までして欲しいと思います。教師の覚悟に期待しています。

そして、覚悟を持って教育に携われる教師を有する学校教育を築きたいと話し合いました。熱意と行動が結果を生み出すものだと信じています。