福岡県の運送会社の経営者の方を紹介してもらって懇談しました。
「和歌山県のことは九州ではあまり知られていないですね。どんな観光地があるのか、どんな都市なのかを知らない九州人が多いように思います。高野山と徳川吉宗の和歌山城を知っている程度だと思います。良い資源がたくさんあるのにもったいないと思います」という話から始まりました。
ただ「和歌山県の野菜はおいしくて豊富なことは知られていることを、野菜を取り扱っている事業者として有名なことを伝えておきます。お米と共に大根やショウガなども有名で、和歌山県産の野菜はとても人気があります。主に大阪市場に出荷していることから九州には出回っていませんが人気があります」と話してくれました。
和歌山県政について質問をいただいたので、将来の和歌山県のことを説明しました。
令和3年12月に串本町でロケット射場が完成し、第一号機を打ち上げる予定です。これに伴う高速道路の南への延伸を進めているので道路網の整備も進めています。また今年は南紀白浜空港の新ターミナルが完成するので、国際線も含めて利便性が良くなります。受け入れ時期の問題はありますが、インバウンドのお客さんを直接、和歌山県に呼び込めることにつながります。
和歌山市ではすでに誘致を完了している4つの大学があり、令和3年4月から県立医科大学薬学部が開校します。和歌山市の中心地に更に学生が増えることになりますから、活力が生まれることを期待しています。尚、これ以外にも大学などの誘致を進めているので、県外進学に歯止めを掛けること、県外から和歌山市に進学してもらうことを目指すことになります。
この他、現時点では結果は分かりませんが、和歌山市への統合型リゾートの誘致も行っていますから、和歌山県全体として新産業、観光振興、大学誘致による活性化など総合的な取り組みをしているところです。
要約すると以上のような説明を行いました。
感想と質問として「大学誘致は街の活性化につながるもので、良い取り組みだと思います。白浜温泉は大分県や熊本県のように良い温泉なので、広報すれば全国から来てくれると思いますし、ロケット発射は観光につながりますね。ただ産業が少し弱いように思います。鉄鋼の街のイメージもありますが、九州でもかつて盛んだった鉄鋼業は衰退の傾向にあります。和歌山市も同じだと思いますので、主たる産業について考えておくことが必要だと思います。何か案はありますか」というものでした。
この質問に対して次のように答えました。
「和歌山市にとって鉄鋼業は主力産業であり、将来ともに抜けることは街にとって考えられないことです。ただそのことに関わらず、新産業の誘致は絶対必要なので取り組みを進めています。中でも宇宙関連産業は有望なので、人工衛星やロケット組み立てなどの企業誘致に取り組んでいます。加えて次世代型エネルギー産業の誘致にも取り組んでいます。経済効果と雇用確保を目指すことは県政の重要な課題であり、現在までに形になっているものに加えて、継続した誘致を進めているところです」。
他県から和歌山県の印象を聞けたこと、和歌山県の将来性を説明できたことで、和歌山県への理解につながったと考えています。
紀の川市の運送会社経営者と、主に経営や政治に関する意見交換を行いました。
1.人は自分勝手なものだと思います。人に依頼したことに対して、自分の思い通りに結果がなれば相手の行動に納得してくれますが、思い通りにならなければ不満だけが残ります。例え90パーセントそのことが進展したとしても、思っている通りの結果でなければ「不満」に感じるものです。そして人の特性として「不満を感じると、行動してくれた人のことを批判する、悪口を言う」という行動に走ることは珍しくありません。
「あの議員に頼んでいたけれど役に立たなかった」「お願いしたけれど駄目だった」と行動してくれたことへの思いは消えて、思い通りの結果が出なかったことに対して「不満100パーセント」の言葉を発することが多いのです。
思い通りにならなければ、最初にあった感謝の気持ちは飛んでしまって、不満と批判の感情が心を支配するので、その議員の悪口を言うようになります。
この人の特性は気をつけておくべきことです。90パーセントしてくれた感謝の気持ちよりも、思い通りにならなかった10パーセントの不満の方が心を支配してしまうので、100パーセントの悪口になってしまうのです。
人は自分の思い通りにならなかった場合、助けようと行動してくれた人、それに関わった人に対して不満を持ち悪口を言うものだと思っておいてください。
2.資本金のことを「お金」だと思っている人が多いのですが、本当は「資本」プラス「金」と考えるべきです。「資本」とは「体が資本」というように身体のことなのです。健康で健全な身体が全ての基礎になっています。そこにお金が加わって活動の土台となるのです。
健康な身体、人柄、人とのつきあい、信用などにお金が伴って活動の準備が整うことになります。お金が活動の全てではないことを知っておくべきです。
風吹山弁財天に参拝してきました。炎の力を持っている弁財天さんで、氣力をいただいてきました。普段は包み込むような優しさを感じ、護摩供養の時には全てを包み込んで焼き尽くす炎のような力強さを感じます。人も同じだと思います。普段は穏やかで優しい存在が基本になります。しかし不条理なことがあれば一転して、炎の力を発揮する存在でありたいものです。
人は親しみがあり近寄りやすい雰囲気があることが必要だと思います。近寄りがたい、話しにくいことは決して良いことではないと思います。それは炎の気持ちになった時に出せるだけで良いことです。