活動報告・レポート
2020年12月23日(水)
大掃除
大掃除

挨拶に訪れた福祉施設の事務長と懇談しました。特に福祉施設は新型コロナウイルス感染症予防に努めているので「入居者のいる2階は立ち入りを控えてもらっていますし、私達事務スタッフも立ち入らないようにしています」と話がありました。

また訪問した時は、丁度、大掃除の最中だったのですが、机や椅子、応接セット、絵画などを全て取り除いて床掃除、壁の掃除などをしているのです。これほどの大掃除はあまり見かけない光景だったので「この大掃除は感染症対策として実施しているのですか」と尋ねました。

事務長からは「違いますよ。この施設は毎年、年末の大掃除の時は、全てを片付けて床掃除床拭きから掃除を行っています。新型コロナウイルス感染症対策としてではないのですよ。普段から見えないところにもホコリや汚れがないようにしています。私達にとっては当たり前のことですよ」と答えてくれました。

素晴らしい心構えと取り組みだと思います。入居者の皆さんの安全を確保するために、設立時から見えない部分まで含めて大掃除を行っているのです。今年に限ったことではない取り組みに感動しました。

更に掃除の方法ですが、「まず床のホコリや小さなゴミなどを取り除く掃除をした後にワックスがけを行います。但し、ワックスは数年もすると積もって汚れの原因になるので、数年に一度は、過去に塗装したワッスクを取り除く作業から行います。古いワックスを除去してから床にワックスを塗り直しているのです。これによって塵やホコリなどの汚れを防ぐことができます」という話です。

入居者の皆さんのために徹底した清潔さを保つ取り組みをしていますし、健康と安全管理に務めていることが分かるものです。

塵やホコリにもウイルスは付着しますし、風が入って来た時などは舞い上がることもあり得るので、その大掃除は施設の安全性を高めるものだと思います。もちろん「スタッフにとっても安全性の確保は大事なことですし、安心して働ける環境づくりにつながっていると思います」と伝えてくれました。

見えないところの安全確保も徹底にしていることを聞いて、なかなかできることではないけれど、凡事徹底の精神は清潔、安全に直接つながり、仕事の効率も高めることになると思いました。大掃除を見ているこの施設の従業員さんは、経営者の思いやりの心を知ることになるからです。

この施設の考え方は、無理な依頼があったとしても、即座に断るのではなく「この依頼は難しいですよ」と伝えた後に、「無理かもしれないけれど依頼に応えられるよう、できるだけ動こう」というものです。結果は同じかも知れませんが、「動いた」ということに価値があると思います。人が動くということは、その人が自分の時間や労力、人脈やお金などを使っているのです。結果は伴わないとしても、人が「動く」ということは、その人が多くの原資を投入していることなのです。結果が出た、出ないにかかわらず「動いてもらった」ことに対する感謝の気持ちとお礼の言葉は当然のことだと思います。

結果が出た時だけ「感謝の気持ちを伝える」のではなく、依頼したことに対して動いてくれたことへの感謝の気持ちを表したいと思います。

年末の大掃除の光景の中に、見えないけれど見えてくる気持ちがあります。

その他
  • 企業誘致に関する打ち合わせを行いました。和歌山県にハイテク企業を誘致するために年末も動く予定です。
  • 令和3年1月末で退職する事務員さんの気持ちを聞かせてもらったこと。綺麗な心に心が打たれました。心が動くと行動につながっていきます。