活動報告・レポート
2020年12月19日(土)
社会福祉法人理事会
社会福祉法人理事会

理事に就任させてもらっている社会福祉法人の今年最終の理事会に出席しました。福祉に関する話以外にコロナ禍の中の動きを話し合いました。

東京都に本社があるホテル経営者は、このご縁で和歌山県の食材を使ってくれています。料理はもちろんのこと、加工してホテルPBブランドとして販売してくれているのです。このPBは好評だと聞かせてくれました。

和歌山県の蜜柑と梅は品質が良いので、推薦をいただいたので採用しています。お客さんからは好評ですし、ホテル料理人の間でも質が良いことが評判になっています。私共のホテルでは毎月一度、全国のホテル料理長が東京に集まる機会を設定しています。毎月、全国から集めた食材を料理長にセレクトしてもらっているのです。その中でも和歌山県の食材は人気があり、各ホテルの価格交渉次第ですが、和歌山県産品を使いたいと思っているシェフが多いのです。

私もそうでしたが、和歌山県産の果物の品質の高さを知りませんでした。東京にいると関東や東北から食材を集めているので、和歌山県産のものは極めて少ないのです。和歌山県の蜜柑と梅を採用してから「和歌山県の食材をもっと使いたい」という声がホテル内にあります。

来年からはさらに和歌山県産のものを増やしいたと考えているので紹介してください。私が思っていることは食材の良さは北海道ですが、和歌山県産のものは北海道に劣らないと思います。それだけ品質が良いと評価しています。

と話してくれました。

和歌山県にいると、食材の良さが分からないことが多いのです。毎日のように食べていますし、小さい頃から当たり前の味なので特段、思わないし評価もしていないのです。この話を聞くと「和歌山県の食材の評価が高いけれど、あまり首都圏に知られていないことは商機を逃しているのでもったいない」と思います。

更に「和歌山県の人は貪欲ではないですね。現場に食材を見に行くのですが、『これの見積もりをください』と依頼しても、その後、全く反応がないのです。売る気がないのか、商売として成り立っているので必要ないのか分かりませんが、とにかく言ってこないので、もったいないと思います。和歌山県の食材は良いので、来年からはもっと扱いたいと考えています。良い食材を紹介してください」と話しを聞かせてもらいました。

僕からは「是非、紹介させてください。和歌山県にはたくさんの食材がありますから、和歌山県産の食事を食べてもらったお客さんに、旅行商品を提案して欲しいと思います。有田市の蜜柑花の香りがする季節のツアー、蜜柑の収穫時のツアー、いちご狩りツアーなど、旅行商品として販売できると思います」と伝えました。この経営者は旅行会社の社長も兼任しているのです。

続けて「生産者は、自分が収穫した食材がホテルで加工、調理され、食事としてお客さんに提供されている光景を見たいと思うはずです。お客さんが『おいしい』と言って幸せな気持ちになってくれている姿を見たいと思うのです。ホテルからの食材に関する見積もりをあげていない生産者は、実にもったいなことをしていると思います」と伝えました。

「他の県の生産者は貪欲に売り込みに来ていますよ」ということです。現在、和歌山県の産品の市場は大阪になりますから、東京にまで届いていないようです。数量に関係があるので出荷可能かどうか分かりませんが、売り込む姿勢も大事だと思います。知られないことには、買ってくれないからです。

僕が嬉しかったのは、和歌山県産品の食材の良さを北海道と同等に評価してくれたことです。今後、和歌山県産品に自信と誇りを持って売り込みたいと思います。

それからホテルや旅行に関してですが、「スポーツはコロナ禍であっても強いことが分かりました」という話を聞かせてもらいました。特にプロスポーツは多くの人が動くので、旅行会社、ホテル業界にとって組みたい相手になるそうです。プロ野球やプロバスケット、全てがプロではないのですがラグビーなどの試合は、お客さんが入りますし動きます。選手やスタッフも試合で各都市を動きますから、コロナ禍に強いのがプロスポーツであることが分かっているようです。 

最後に「和歌山県にもホテルの進出を検討してください」とお願いしたところ「今後、ビジネスホテル形式になりますが、全国で100か所の展開を検討しています。和歌山県も候補に入っています」と応えてくれました。期待しています。