活動報告・レポート
2020年11月28日(土)
山西書道教室展
山西書道教室展
山西書道教室展

山西書道教室展が開催されました。今年で第7回目となる作品展ですが、今回も出展しています。作品は「龍」としています。「龍」を書いたのは、今年は困難な時期となっているので、この先は「龍」のように登っていく運氣を拓くことを願ってのことです。また坂本龍馬の尊敬の念を抱いたこともあります。

「龍」は縁起が良く、この先の時代を切り拓くことを目指す姿勢を伝えるため作品テーマとしたものです。作品を仕上げたのは10月で、今年も作品展に出展できたことを嬉しく思っています。元々、5月に開催を予定していたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響から11月に延期したものです。開催できるかどうか判断が難しかったと思いますが、先生の「開催する」という気持ちと、生徒からの「開催して欲しい」という思いによって開催出来たものです。

山西書道教室展

今回の作品展のテーマは「一陽来復」で、これは「良くないことが続いた後、幸運に向かう」ことの願いを込めたものです。出展者は、今年の困難下、それぞれの願いや思いを込めて作品を仕上げています。強い思いや願いを文字にすると実現に向かって動き出します。私達が作品に込めた思いや願いが叶うことを期待しています。

そしてこの作品展に、激励のため駆けつけてくれた方々には深く感謝しています。

障がい者福祉

昨日話を聞かせてもらった障がい者施設を訪ねました。ここはグループホームなので、重度障害の方が共同生活をしています。話を聞いて現場に行くと、支援の一つひとつが大変な役割だと感じます。基本的に日中を除いて、起きてから寝るまで支援が必要なので、仕事とはいえスタッフの方々の献身的な取り組みに頭が下がります。

課題の一つに手当てが支給されない役割があります。例えば病院に連れていくこと。買い物の支援をすることなどが該当します。高齢者福祉の場合は、支援サービスに含まれるのですが、障がい者福祉の場合は支援サービスに含まれていないのです。スタッフは同じ役務を提供しているのですが、同じ福祉の仕事でも差があります。

もう一つの要望は考えもしていないことでした。男性のひげ剃りの支援に関するものです。障がい者の中には、顔のひげ剃りのお手伝いを必要としている人がいます。スタッフが毎朝、電気カミソリでひげを剃るのですが、この仕事が大変だと聞きました。嫌がる人がいること、丁寧に剃らなければ怪我につながること、対面で顔のひげ剃りは意外と難しいことなど、自分がひげを剃るようにはいかないらしいのです。

しかも入居者全員のひげを剃るのは短時間では無理なので、思っている以上に時間がかかることを聞きました。そこで「顔のひげの脱毛処理に要する費用を負担して欲しい」というものです。

只でさえ、脱毛は美容行為なので健康保険適用外ですから、この要望は到底無理と分類されると思います。しかし現場でスタッフが苦労していることなので、制度設計の中で考えて欲しい課題です。脱毛をしておけばひげ剃りの時間がなくなり、入居者が必要としている支援に割く時間を捻出できます。また危険防止、つまり身体、顔の安全につながるので、過大な要望ではないと思います。これは現場のスタッフの方に聞いて初めて認識できる課題です。

誰も気づかないような小さな声かもしれませんが、この声を届けることが県政です。制度設計に携わっている方に対して、法律に基づいた規則にないから「対象外」とすることや、過大な要望なので「検討することはできない」と判断するのではなく、現場の意見として検討してくれることを望むものです。

現場に行くこと、話を聞くことで、外からは気づかない課題を見つけることができます。改めて障がい者福祉に携わっている皆さんの役割に感謝すると共に、社会を支えてくれていることにお礼を伝えたいと思います。