活動報告・レポート
2020年11月22日(日)
学習会打ち合わせ
ふるさと誕生日
ふるさと誕生日

11月22日は和歌山県ふるさと誕生日として県条例で指定されています。これは明治4年11月22日に和歌山と田辺、そして新宮の紀州3県を統合したことによって、和歌山県が誕生したことに由来しています。

この日をふるさと誕生日として定めたのは、県民の皆さんが郷土について理解と関心を深め、ふるさとを愛する心を育み、自信と誇りをもってより豊かな郷土を築きあげることを願ってのことです。

そして来るべき令和3年は、和歌山県が誕生してから150年の節目の年を迎えます。県議会一般質問でも取り上げましたが、来年は、和歌山県の歴史を振り返るとともに、未来について考える機会となるようなお祝いの式典を開催する予定です。11月22日は和歌山県が誕生した日として覚えてくれると幸いです。

ふるさと誕生日

そして和歌山県誕生150年に向けて機運を高めていくため「和歌山県誕生150年記念ロゴ」も登場しています。今年ももちろんですが、来年はこれまで以上に県全体でお祝いをしたいと思います。

なお和歌山県庁本館と北別館連絡通路において「ふるさと和歌山県」の「パネル展示」を行っています。県庁にお立ちよりの際は、パネルをご覧いただけると幸いです。

学習会打ち合わせ

今週、紀南地域で予定している学習会の打ち合わせを行いました。今日の午後からの時間をすべて使った会議となったのは、この学習会を良いものにしたいと思うメンバーの気持ちが入っていたからです。

1.最初に新型コロナウイルス感染症が増加している中、実施することについての協議を行いました。延期やリモート授業にするなどの議論を交わした結果、予定通り実施することにしました。
学校側も「故郷の偉人学習会に期待してくれていること」「注意をすることで予防しながら実施できること」などの理由で実施することにしました。

2.学習内容は、元JAXA役員の上野精一さんと元外務大臣の陸奥宗光伯の生き様を伝えることによって、意志と志、熱意をもって行動することで結果が得られることを伝えたいと思います。困難に遭遇しても強い意志を持って粘り強く取り組むことで道は開けること。志を持って行動、言葉にすることで意志は通じるので、応援してくれる人が現れることなどを子ども達に伝えます。

上野精一さんは和歌山市出身、元JAXA役員で、側面から私達の活動の支援を続けてくれて、和歌山県に「宇宙」を意識させてくれた恩人です。「宇宙は上を向けるからいいんだよ」の言葉を残してくれているように、どんな時も上を向くことで元気を取り戻すことができることを伝えてくれています。

夜空を見上げて月や星を見上げる人は少ないと思います。下を向いていると元気が逃げてしまいます。「宇宙」を意識していると上を向きますから、意識は上向きになれるのです。

上野さんが伝えてくれたシンプルな法則ですが、ここから「宇宙」について学ぶ機会を創りたいと考えています。そして日本人は記紀の時代から「宇宙」につながる意識を持っていた民族であることも伝えます。人は自然の中で生きている存在であること。神が宿る自然に対する畏怖、争いのない世界観、譲り合う精神など、日本人が本来持っていた意識を伝えます。

日本人が宇宙開発をリードすることで争いのない開発ができます。宇宙にまで人間の争いを持ち込むことはできないので、日本人が「宇宙」を意識するため、宇宙教育を推進したいと考えています。上野さんが蒔いてくれた「宇宙」を意識するという種を育てるのは教育です。和歌山県は他県にはない「JAXAスペース・ティチャーズ和歌山」を誕生させて活動している「宇宙教育」の先進県ですから、他県に譲らないように宇宙教育を推進したいと思います。

「日本凄いぞ プラン」「ジャパン・ルネッサンス」などのネーミングも考え、日本の凄さ、和歌山県の凄さを子ども達に伝えていきます。

そして故郷の偉人である陸奥宗光伯の生き様を通じても、同じように時代を超えて貫き通したい意志、近代日本の基礎を築いた志と行動を学び、現代社会で通用する生き方や行動を一緒に考えることにしています。ある歴史書によると、陸奥宗光伯は「不屈」の人だったと紹介されています。陸奥宗光伯だけではなく多くの和歌山県人は「不屈」の性質を有していると思います。私達は現代を生き抜くためにも「不屈」の精神を思い出すべきです。過去も現代においても、多くの偉人を輩出した和歌山県で生きている私達ですから、生き様を学ぶことできっと「不屈」の精神を持つことができます。

今週、実施するのは、「日本書紀編纂1300年」記念の学習会です。日本書紀の時代から現代に至るまで、変わらずに日本人が持ち合わせている精神を、故郷の偉人の生き方を通して学ぶ機会にする予定です。