活動報告・レポート
2020年11月21日(土)
褒めること
褒めること

日頃からお世話になっている皆さんと、マスクの着脱、席の離隔などの感染症対策をしながら懇談の機会をいただきました。現下の状況下、懇親会を持つことを控えているので、午前に会って近況報告を交わしました。教育問題やエネルギー問題のあり方、人権問題など、それぞれが関わっている分野の話を交わしました。

その中で教育に関してですが、参考になる次のような話がありました。

Aさんが教育委員会として中学校の授業の視察に出向いた時のことです。Aさんは当日の全ての授業を見て現場の状況を見たそうです。全ての授業を終えた後、校長室で懇談の時間になりました。

それぞれの授業の感想を伝えて意見交換を行っている時、「校長先生、お願いがあります。今日、授業を拝見させてもらいました。その中で音楽の〇〇先生をここに呼んでもらえませんか」と依頼したのです。

早速、校長先生が、職員室にいたその音楽の先生を懇談の場に呼んだのです。Aさんは音楽の先生に伝えました。

「先生の授業、私が今まで見たこともない授業でした。とても感動しました。
授業ではピアノ演奏に続いて生徒に歌ってもらう、または楽器の演奏をしてもらうことが通常だと思っていたのですが、先生は黒板に歌詞を書いて、生徒に読んでもらっていました。しかも国語の授業かと思うぐらい、歌詞の意味、解釈を丁寧に説明して、生徒にその情景を思い浮かべてもらう時間を取っていました。その後、ピアノに合わせて歌の指導をしていましたね。
私は生徒の表情、歌う姿勢を拝見していましたが、とても表情豊かに、そして身体を揺さぶるようにして歌っていました。これは単に伴奏に合わせて歌うのではなく、歌詞の意味を理解して情景を思い浮かべて歌っていたからだと思います。歌は音符に沿って上手に歌うことが目的ではありません。歌、歌詞に込められた意味を知って、自分の心で情景を思い浮かべて歌うことが心から歌うことだと思います。先生の授業は生徒の心に深く入って指導していたように思います。
先生の行った心のこもった授業、生徒に音楽の楽しさを伝えようとする進め方に感動しました。これからも頑張ってください」というものです。

音楽の先生は、最初は校長室に呼ばれて不安そうな顔をしていましたが、褒められたことによって笑顔が弾けたそうです。その後、自分の授業の進め方に自信を持つようになり、「更に素晴らしい授業になりましたよ」と校長先生はAさんに伝えたのです。

褒めることによって先生に自信を持たせたことは、生徒にとっても今まで以上に質の高い授業が提供できたことになります。音楽の先生にとって、教育委員会と校長先生から褒められたことを嬉しく思い、自信を持って授業に挑めることにつながったのです。

頑張っている人との接し方や、褒めることで人は自信を持つこと。そして自信を持って人に教えることで、教えられる側の人の理解が深まることが分かる事例です。

批判は相手を委縮させ心を不安にさせます。褒めることによって、相手に自信を持たせることができます。褒めるばかりで偏ってはいけませんが、褒めることで自信を持ってもらうことが、その後に良い影響を与えることになると思います。

ハラール対応

以前、イスラム圏からインバウンド対応として、ハラール対応が可能なホテルや食事の提供について県議会一般質問で取り上げたことがありました。

今回、「新しいイスラム文化の発祥地」の情報をハラール対応に関して関心のある方から提供していただきました。富士河口湖町に「富士河口湖マスジド」がオープンすることです。

現在、インバウンド観光は止まっていますが、日本在住のムスリムの方からの要望に応えてオープンさせた施設だと伺いました。立ち上げたのは一般社団法人日本ハラール認定推進機構(JHCPO)です。この協会は「日本とイスラム市場を繋ぎ経済交流のプラットフォームを目指していて、諸外国及び国内の地域特産品、日本の”ハラール”な商品を世界の地域へ伝え、届け経済活動の推進を図ることを目的として設立されています。

以前、県議会で取り上げたことから、このような情報提供をしていただきました。情報発信の大切さを感じます。