活動報告・レポート
2020年11月20日(金)
加太中学校
加太中学校

和歌山市立加太中学校を訪ねました。同級生の神崎校長がいることから親しみがあるのですが、それを除いたとしても「凄い」中学校です。凄いのは学校を訪問すれば現場の空気で分かることですが、とにかく学校が「生きている」のです。

校門を入ると「ようこそ加太中学校へ」と歓迎してくれ、加太中学校を舞台にしたドラマのロケの時の写真などが迎えてくれます。一階の廊下には昭和30年代からの卒業アルバムの写真が飾られていて、卒業生でなくても「若さ」と「時代」を感じます。一階の一番奥の教室に入ると「初代貴志校長」のいた時代の学校の写真が飾られているのです。これは見入ってしまいます。

校長先生の解説によると「加太線、当時は汽車でしたが、火災が発生することがあったようで、生徒が汽車から避難する訓練をしている時の写真があります。ドアから、窓から生徒が飛び降りている写真もあります」と説明してくれました。

他も修学旅行の写真もあり、行き先は国会議事堂、皇居、鎌倉の大仏など現在と変わっていない場所を訪れていたようです。珍しいのは羽田空港で背景に写っている飛行機はプロペラ機だということです。ただ「修学旅行は夜行列車を利用していたので飛行機ではなかったのです。飛行機は珍しいので見学したと思います」ということです。

これら昭和の卒業生は、その後、学校を訪れることがあり、自分がいた時代の写真を見て「そこに立ち止まって動かなくなる人もいます」ということです。卒業生ではない僕が見ても、時代の空気が詰まった写真に感動しますから、自分が中学生の時の写真を見たら、何倍も感動すると思います。昭和の最初の頃は卒業アルバムなんてなかったようですから、尚更だと思います。

昭和と平成では生徒の表情や髪形、スタイルなど時代観は全く違うことが分かります。時代が進むにつれて、意見の相違はあることは承知のうえで言いますが「時代が進むにつれて進歩している」ことを感じます。これは先輩方が懸命に生きて、働いて、子どもを育てて、この地域を、そして日本を発展させたいと思っていたからだと思います。写真の中の人は中学生ですから、これから生きていく時代のことは分からないので純粋ですが、僕には確実に、次代を担っていくことになるその意思が伝わってきました。

白黒の写真、生き生きとした姿からその後の先輩方の人生を想像すると何故か伝わってくるのです。校長先生の説明も楽しくて為になったこともあり、僕はその説明と写真から「時代の空気」と「生きるとは何なんだろう」ということを感じながら見入ってしまいました。

加太中学校 加太中学校

二階にあがると最近の中学校行事の写真、記録が並びます。その中に修学旅行の写真がありました。生徒が外務省を訪れている場面、JAXAを訪れている写真もありました。僕は県議会で「修学旅行では外務省やJAXAを訪ねて欲しい。生徒の将来に役立つことになりますから」と一般質問で伝えているのですが、その結果を現場で見ることができたことは「感動」です。県議会で取り上げたことが現場の結果につながっている。これは本当に感動するものです。

他にも大阪の道頓堀で生徒が外国人にインタビューをしている場面、体育館でバレーの実演を見学している場面、東京の赤坂中学校との交流の場面、ドラマ「青空ふたたび」の撮影で使われた「軽井沢高校」の写真と撮影で実際に使われた「卒業式」や「長野県立軽井沢高校」の小道具など、とにかく中学校自体が生きているのです。

もう一つが将棋です。僕が「神崎校長は将棋が強かったですよね」と言うと、「それは弟です」という答えが返ってきました。弟さんはプロの棋士で神崎健二八段なのです。これまでも二回、加太中学校に来て講演をしていることを聞きました。そして神崎棋士が八段に昇段した同じ時に四段に昇段したのが、藤井聡太二冠だったことを説明してくれました。何とも嬉しいエピソードです。

神崎校長との時間は不思議な時間でした。校長先生ですが同級生でもあり、構えることなく友達感覚で話をしてくれたからだと思います。時間を確保してくれたことに感謝しています。

企画書

総合プロデューサーなのかベンターなのか、プロのエンターテイメントとして企画と仕掛けをしている方が訪ねてくれました。最近の実績は世界レベルのイベントばかりで、この世界のキャリアは「30年の実績」があることを知りました。

企画書を拝見させていただいたところ全て実現させたいと「ワクワクする」企画でした。企画書の中の一ページを書くことがどれだけ凄いことなのか、分かる人は分かると思います。やっていないこと、できないことをページに書き込むことはできませんから、この十数ページの企画書を見せてもらったことは有り難いことです。和歌山県で実現させたいものがたくさん提言されているので、これから将来に向けて一緒に活動できることを期待しています。和歌山県がそれだけの実力を身に付けて行くことが条件だと思いますので、追い付けるようにしたいと考えています。

今回、和歌山県を訪問してくれたことに感謝しています。