活動報告・レポート
2020年11月19日(木)
高速自動車国道紀南延長促進議員連盟
高速自動車国道紀南延長促進議員連盟
高速自動車国道紀南延長促進議員連盟

「高速自動車国道紀南延長促進議員連盟」による代表メンバーで令和3年度予算などの要望活動を行うため東京に向かいました。要望を行った先は、自民党本部、和歌山県選出の衆参国会議員、国土交通省です。この議員連盟が結成されたのは、二階幹事長が和歌山県議会議員の頃だった歴史を伺いました。当時、紀伊半島一周高速道路の構想は笑い話だったそうです。多くの人、もっと言えば、誰もそんなことが実現するとは思っておらず、夢物語だと言われた時代だったそうです。今では「紀伊半島一周高速道路」と共に「有田〜南紀田辺間の4車線化」が実現することが決まっています。しかも同時に二か所の工事が進められていることは画期的なことであり、予算化が図れていることは和歌山県にとって凄い事実です。これまで多くの方々が要望、活動してきましたが、その願いが実現に向かっているのです。

何年先かは決まっていませんが、早期実現を目指して予算措置の要望を行いました。和歌山県知事は「2025年の大阪国際万博」までの開通を期待しているように、それが実現すれば最高の結果ですが、少なくとも10年以内に実現を図るために同議員連盟で協議を行い、政府への要望など取り組んでいます。

幹事長からは「紀伊半島一周高速道路に関しては、どれだけ要望しても誰も文句は言わない。和歌山県は半島のためこの道路は後回しにされてきた経緯があり、今、早期開通を目指すために、どれだけ要望してもらっても構わない」という主旨の言葉をいただきました。

また「和歌山県は紀伊半島一周高速道路の実現に苦労してきました。紀伊半島ということもあり、和歌山県以外に必要性を強く訴える県がなかったからです。半島の先に県がないから仕方ないことだと思いますが、それだけ和歌山県は苦労して取り組んできたことを知っています」という主旨の話もしてくれました。

高速自動車国道紀南延長促進議員連盟

紀伊半島ゆえに和歌山県が単独で要望活動を続けてきました。国土軸と比較して随分遅れましたが、ようやく同じ土俵にあがれることになりました。高速道路が完成してからが和歌山県としての勝負です。物流、企業立地、観光、医療などの分野で和歌山県の実力を発揮できる機会が訪れることになります。今日、これらの分野で国土軸の府県と対等の勝負が出来る環境を創り出せていることを嬉しく思います。 議員連盟として要望したいことを受け止めてくれたものと確信しています。

また今回の要望では「印南〜南紀田辺間」の付加車線設置工事を令和2年度内に完成させること。「有田〜印南間」を令和3年12月までに完成させることを伝えています。また「印南〜みなべ間」の早期完成と共に優先整備区間に選定されている「みなべ〜紀伊田辺間」を早期事業着手と早期完成も強く要望しています。

また国土交通省でも「紀伊半島は海岸沿いの国道だけなので、高速道路は命の道路だと認識しています。早期完成を目指していることは認識しているので、予算の問題もあるけれど実現に向かいたい」という見解を示してもらえました。

合わせて国土強靭化の延長も要望していますし、この次は3年間ではなく5年間の延長を要望しています。財務省の考えもありますが、災害から命を守るために必要な紀伊半島の高速道路の早期実現のためにも、5年間の延長を要望しています。

この点に関しても国道交通省からは「できれば5年間の延長をしたいと考えています。そしてミッシングリンクの解消やダブルネットワークの構築など、和歌山県の次の道路行政の計画に応じた予算を確保することを考えています。もちろん省内での検討と財務省との協議によってどうなるか分かりませんが、和歌山県の要望に応えるよう要望書を預かります」と話してくれたことも、今回の要望活動の成果です。

今回の要望活動に関係する皆さんに感謝しています。

その他
  • 地域振興策についてアイデアを話し合いました。その中でVRやVチューバーなどの先進事例の紹介やeコマースの取り組みなども参考にしながら検討することにしました。
  • 再生可能エネルギーの導入に関し協議を行いました。2050年までにカーボン・ニュートラルを目指すためには導入が必要なので、環境に配慮したうえで地域の皆さんに受け入れられる取り組みを話し合いました。
  • 和歌山県を宇宙産業県にするための協議を行いました。既にロケット射場が建設されていますが、これだけに終わるのではなく周辺産業も誘致すること、また人工衛星の企業、つまり組み立て工場の建設などを含めた宇宙産業の可能性を話し合いました。宇宙産業といえば和歌山県、「宇宙バレイ」を目指すことなど夢のある構想を話し合いました。