活動報告・レポート
2020年11月17日(火)
龍神村での追悼式典
龍神村での追悼式典

本日、和歌山県田辺市龍神村殿原で「米国空軍太平洋音楽隊によるB29搭乗員追悼式典」が執り行われました。今回、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、例年よりも規模を縮小して、和歌山県隊友会関係者、地元住民、米国空軍太平洋音楽隊、第37普通科連隊旗手及び旗衛隊、県内自衛隊代表者の一部に限定した関係者によって追悼式典が挙行されたことを聞きました。この式典に係る歴史は次の通りです。

昭和20年5月5日午前11時ごろ、和歌山県龍神村でアメリカ軍のB29は日本の戦闘機に撃墜されたことから、搭乗していた11人のうち7人が死亡し、4人は脱出したが3人が処刑され、1人は行方不明と伝えられています。当時の村人は、米兵の遺体をひそかに埋葬し、終戦前にも関わらず墜落の翌月には現場で仏式の慰霊祭が執り行われており、それから毎年、地元で慰霊祭が行われています。惣大明神近くにこの慰霊碑がありますが、今回、「米国空軍太平洋音楽隊」による追悼式典が行われたものです。

時は平成26年に遡ります。当時、元航空自衛官で和歌山県隊友会木下会長が米軍空港太平洋音楽隊に話をしたところ、「70年にわたって地元の人たちが搭乗兵の供養をしていたことを全く知らなかった。龍神村の皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と思い龍神村での追悼のため訪れて演奏をしてくれています。

その時の音楽隊隊長であったヘイリー・アームストロング大尉は「地域の皆さんには、感謝しきれないくらいの気持ち。龍神村殿原で続く慰霊祭の話を米国の多くの人に広めたい」と話していることを和歌山県隊友会の方から聞いていました。

その話を聞いた後、僕も龍神村を訪問して慰霊碑に心からの祈りを捧げました。

そして今年、新型コロナウイルス感染症の影響がある中だからこそ、平和の祈りを捧げるため、和歌山県隊友会の呼びかけによって、米国空軍太平洋音楽隊が再び龍神村を訪れてくれました。この追悼式典は、平和を願う気持ちに国境はないことを教えてくれるものであり、龍神村の皆さんが継続して故人を追悼している行為と気持ちがアメリカにまで伝わっていることを表しています。

和歌山県隊友会から今回の追悼式典案内をいただきました。現地を訪問して話を伺った時のこと、隊友会会長から聞いた話が蘇りました。和歌山県の深い歴史、地元の皆さんの気持ちに深く敬意を表する次第です。

徳島県人会

新型コロナウイルス感染症予防の観点から、企業役員の皆さんと議員団会議のメンバーでリモート会議を行いました。

会議開会に際して、議員団会議団長として挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。

新型コロナウイルス感染症が拡大している厳しい環境の中、会議を開催してもらったことに感謝いたします。ありがとうございます。冒頭、社長から「信頼回復」を目指すことについて挨拶があったので、今回は「信頼を作ること、信頼を継続すること」についてのお話をして挨拶にしたいと思います。

現在、和歌山県では、ICTオフィスの誘致や統合型リゾート目指す事業者が進出してくれています。企業にとってやりたいけれど難しいことが地元の皆さんとの信頼関係を築くことです。例えば東京から進出しているある企業は、地元の人を知らないことから信頼を得るために、地域の祭りやイベントに参加することや、ボランティアに参加して地元からの信頼を得ようとしています。例えば、関西独立リーグの野球チームやバスケットボールチームのスポンサーになることで信頼を作ろうとしています。しかし信頼構築は簡単なことではなく、地域に溶け込む、地域の信頼を得るために苦戦をしている状況があります。

このように企業にとって地域社会からの信頼が事業継続のための価値であり、その地域社会からの信頼を築けていることは大きな財産だと考えています。この先輩方が築いてくれた価値を大事にしていきたいと考えています。つまり社会から信頼を作ることが価値であり、継続させることは簡単ではありませんが、私達が保ち続けていくための活動をすることがその価値を継続することになります。つまり信頼は社名ではなく人に尽きるので、私達の行動が最も大事だと考えています。

続いて信頼の継続についてです。最近はリモート会議にも慣れてきたところですが、リモート会議が成立しているのはお互いに顔が見える関係であることが前提だと思います。先々週と先週の二度、フロリダ州とのリモート会議を行ったのですが、これは今から7年前に直接会って友好関係の締結をしたから実現できたものだと考えています。7年間も会っていなくても、当時、話し合ったことで信頼関係を築けているので、今回のリモート会議でも意思疎通が図れたと考えています。会って話すことで信頼を作り、継続してきたことからリモート会議でも意思疎通が図れたと思うのです。

最後に、和歌山の事例ですが、毎月のように和歌山県の動向に関して情報交換の機会を得ているので、企業が地域社会に欠かせない存在であるためにどうすべきかの考え方と情報を共有しています。これは社会に必要とされる企業としての役割を日常から意識して活動をしていることになっていることを伝えたいと思います。

最後になりますが、新型コロナウイルス感染症対策で大変な状況の中、リモート会議を開催してくれたことを深く感謝しています。このリモート会議が成立しているのは、お互いの信頼があるからだと認識していますし、府県や市町、地域社会とも、これと同じような信頼関係を築くことを目指したいと考えています。信頼関係に基づいて懇談に入りたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

午後3時から4時30分までの勉強会、続けて午後5時から6時までの懇談会によって意思疎通が図れたと思います。このような機会を持てたことに感謝しています。