活動報告・レポート
2020年11月8日(日)
献血活動
献血活動

和歌山ゴールドライオンズクラブとして、東京医療保健大学の文化祭で献血活動を行いました。多くの学生が献血に協力してくれたので、献血に列が並ぶほどで、私達は「さすが、医療系の大学の生徒さんだな」と話していました。しかもボランティアの学生が献血の呼びかけや応援をしてくれたので、学園祭を楽しんでいる学生も献血に協力してくれたのです。多くの学生の皆さんは、卒業後に看護師になると思いますが、思いやりがあり優しい学生を育成してくれている大学だと感じました。

あわせて「紀の国わかやま文化祭2021」の広報も行いました。来年10月から11月にかけて開催されるものですが、和歌山県では初めての開催となります。若い皆さんの協力を得て成功させたいと思っています。

文化祭のプログラムに組み入れてくれるなど、献血に協力してくれた学生の皆さんに感謝しています。献血終了後は大学を後にしたのですが、校庭には打ち上げ花火の準備をしていたので、夜のプログラムの中に花火があったかもしれません。秋の花火を楽しめる文化祭だったのではと思います。

人材確保の問題

リフォーム会社の経営者が事務所を訪ねてくれました。平日は仕事がいっぱいなので、日曜日に会う予定にしていたものです。

業界の課題として「人手が不足しています」という話を聞かせてくれました。

「人手が不足しているので仕事が追い付きません。現場では私が最年少で職人さんはみんな年上です。50歳代から60歳代の職員さんに現場に来てもらっているのですが、20歳代は一人もいません。募集しても若い人が集まらないので、このままでは職人さん、技術屋さんが和歌山県からいなくなってしまうのではと思ってしまいます。人出を確保することを考えて欲しいと思います」という話がありました。

若い人が現場を敬遠している傾向にあるように感じます。ここ十数年の学生の流行はIT系で働くことだと思います。コンピュータのプログラム技術者は若い人が目指している職業であり、企業の雇用を図っています。このようなIT系、通信系、医療系などは人気があり、今後はAI系の技術者も求められる時代ですから、確かに現場系の仕事に若い人が来てくれない傾向にあると思います。

これらの職業に人気があるのは、花形であること、教育機関が充実していること、そして給与水準が高いことなどが考えられます。あるIT系企業を訪問した時、経営者に案内してもらって驚いたことがあります。それは職場が若いこと。恐らくフロア全員が20歳代だったように思います。そして従業員さんの給与を聞いたところ、更に驚くべき数字が答えとして返ってきました。ここで記すことはしませんが「給与水準の高さが人材を呼び込んでいる要因」だと感じるのに十分な数字でした。なかなか現場の仕事で、そこに辿り着くことは困難な状況があります。

しかし現場の大切さは変わるものではないので、何としても人手を確保することが課題です。困難に課題ですが、現場と県政をつなぎ対応していきたいと考えています。

続いて洋菓子店経営者と懇談したところ、ここでも同じような話を聞かせてもらいました。

最初に「誰か人はいないですか」と問いかけてくれたので「ケーキ職人さんなどを目指している人材ですね」と答えたところ「職人だけではないのです。店頭でお客さんの対応をしてくれる人もいないのです」ということでした。

店頭でお客さんの応対をする人も不足していて「若い人でなくても良いので誰かいないでしょうかね」と深刻な人手不足の状況を説明してくれました。現場仕事を希望する若い人が不足していることは将来の県勢に影響を及ぼすものです。和歌山県は建設の仕事が多く、地方自治体の対策としての公共工事によって経済効果を保っているからです。IT系や通信系などの民間企業が進出してくれるなら雇用も経済効果も見込めるのですが、同じような産業構造であるなら、現場の人手不足は深刻な問題になってきます。

これらの業種の方々と現場で起きていること、求めていることなどの情報交換を行いながら、課題解決に向かいたいと考えています。