青森県で二日間の研修会に参加します。初日は日本原子力文化財団と原子力発電環境整備機構から講師に来ていただき、地層処分に関する学習会を受けました。地層処分については北海道で候補地に名乗りを上げた町と、国から文献調査の申し入れをした村が出てきました。エネルギー問題は国策であり、地層処分は、わが国が解決しなければならない、解決の見通しを立てておくべき課題です。原子力技術は50年ぐらいの稼働実績があり、私達はその恩恵を受けてきました。
その間、原子力発電所からの廃棄物が発生していますが、処分地が決まっていないのです。説明で世代の責任の話がありましたが、「次の世代に負担を残さないために、原子力技術を利用してきた私達の世代で処分に道筋をつけなくてはなりません」ということです。これ以上の先送りは避けたい、責任回避は止めたいということです。
ただ処分地の決定に際しては、地層処分の考え方、適地性、安全確保の仕組みなどを知るべきだと思います。専門家の説明を聞く、現地を見る、質問するなど、避けられない課題に対応するためには聞く、知る、学ぶことが大事です。知らずに賛成、知らずに反対は社会問題を考えて判断することはやめたい行為です。
本日、飛行機で移動しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で航空業界の経営が厳しくなっており、経営課題に対応しているようですが、航空会社がなくなっては大変だから頑張って欲しいと思っている方が多いと思います。それは飛行機で移動の恩恵を受けているからです。航空、エネルギー、食糧などの課題は国策であり、私達は大筋を知ったうえ、その課題を考えるべきものです。この研修機会を与えてもらったことに感謝しています。
またスウェーデンの処分地に選定されたエストハンマル市長の誘致した見解を示してくれました。
- ハイテク技術が集まる工業団地になること。
- 処分施設はまた地域の雇用と生活を向上させること。
- 優れた人材が集まり、研究者や見学者が世界中から訪れること。誘致した市長は市の将来に前向きなイメージを描いており、市民がそのイメージを共有したようです。
物事の解釈や表現の仕方によって、同じものでもイメージが異なるものになります。廃棄物処理というとネガティブになり、ハイテク技術と言うと前向きなイメージなります。
一緒に研修会に参加した方から、次のような意見を聞かせてもらいました。
学習会に参加した方が、以上のような意見を聞かせてくれました。
明日は六ケ所村の視察を予定しています。